【5月コンビニ】既存店売上高▲0.3%、セブンは増、ローソン・ファミマは減

コンビニエンスストアの5月「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

調査対象企業は9社。(株)サークル Kサンクス、(株)スリーエフ、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、そして(株)ローソン。

コンビニ9社の5月の実績結果を見てみよう。

既存店は8115億3100万円、前年同期比▲0.3%。2カ月ぶりのマイナス。全店ベースでは、8888億9100万円でプラス2.3%となり、こちらは39カ月連続で増加となった。

店舗数は全店ベースで5万4195店(プラス2.6%)。前年5月の店舗数は5万2839店だったので、1年で1356店舗の増加となる。単純計算では1店当りの月商は約1640万円、日販は約52万9000円となる。

来店客数は、既存店が13億6226万人(▲1.3%)で3カ月連続のマイナス。全店では、14億7329万人(プラス1.4%)と、62カ月連続で増加。1店当りの月間来店客数はおよそ2万7100人。1日では約870人となる。

平均客単価は、既存店595.7円(プラス1.0%)。全店では、603.3円(プラス0.9%)となり、ともに14カ月連続のプラスとなった。

5月は、西日本を除いて降水量は少なかったが、昨年の記録的な高温に比べ気温が低かったことが、客数に影響を及ぼし、既存店客数は▲1.3%。また既存店売上高も▲0.3%となり、2カ月ぶりで減となった。しかし、淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や、弁当・おにぎり・調理麺などの中食とデザートなどが売上げを伸ばし、客単価は全店・既存店共にプラスとなり好調だった。

既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比は、次のとおり。

日配食品35.4%(±0.0%)
加工食品28.0%(±0.0%)
非食品31.2%(マイナス0.6%)
サービス5.4%(マイナス2.2%)

日配、加工食品は0.0%と横ばい。非食品とサービスはマイナスとなった。

大手コンビニ3社の5月の概況を報告しよう。(%は前年同月比)

セブン‐イレブン・ジャパン  
総店舗数1万8768店
既存店売上高、プラス1.0%
全店売上高、プラス4.8%

ローソン
総店舗数1万2462店
既存店売上高、▲2.7%
全店売上高、プラス0.9%     
既存店客数、827人、▲2.8%
既存店客単価、579円、プラス0.1%

ファミリーマート
総店舗数1万0927店
既存店日販売上高、▲0.6%
既存店客数、▲2.0%
既存店客単価、プラス1.4%
全店売上高、プラス2.3%

こうして改めてみると、コンビニのビッグ3はいずれも1万店を超えた。しかしその既存店売上高をみると、プラスだったのは、セブン‐イレブンの1.0%。ファミリーマートは▲0.6%、ローソンは▲2.7%と2社はマイナスで、明暗が分かれた。そのうえ、平均日販はセブン-イレブンが69万円、ローソン53万円、ファミマ51万円だから、5月に、この差はまた開いたことになる。それこそ明暗の差が広がったというべきだろう。

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