3月SC統計|既存店売上高0.3%増、春休みのファミリー客で飲食好調

3月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が、一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は501施設。

3月の既存店売上高は5625億8886万円で、前年同月比0.3%。前月の▲3.2%から3.5ポイント改善した。また、テナントは4544億8342万円(0.9%)、キーテナントは1081億0543万円(▲2.0%)。キーテナントのマイナスをテナントがカバーした。好調だった業種は、テナントはサービスと飲食、キーテナントは食料品関係で、ともに不振だったのは婦人衣料。気温の高低による春物衣料の動向が、各地域の売上げを左右した。またプラスの要因としては飲食の好調が挙げられる。子ども連れのファミリー層の外食需要が売上げに貢献した。

立地別・構成別の売上伸長率を見ると、総合では大都市、周辺都市がともに0.4%とプラス。中都市は▲0.2%だった。テナントをみると、大都市0.1%、周辺地域1.4%。中都市は±0.0%と横ばいだった。キーテナントは中都市▲1.4%、周辺地域▲2.6%だったが、大都市は3.8%と好調。駅近くの施設が売上げを伸ばした(表-1参照)。

 表-1 立地別・構成別 売上高伸長率
20170424_stats_01

立地別・地域別で見ると総合は、春物衣料の販売が天候に影響され、気温が上昇した北日本と関東及び九州・沖縄は好調だったが、西日本は気温が低く、不調に終わった。(表-2参照)

 表-2 立地別・地域別 売上高伸長率
20170424_stats_02

都市規模別・地域別では、政令指定都市は0.2%。
プラスだったのは、仙台市5.0%、福岡市2.7%、札幌市2.5%、東京区部0.8%、横浜市0.6%、神戸市0.3%の6都市。北九州市は±0.0%と横ばい。
一方マイナスだったのは、広島市▲4.1%、京都市▲2.3%、名古屋市▲2.1%、大阪市▲1.5%、千葉市▲0.8%、川崎市▲0.2%。

その他の地域(政令都市を含まない地域)は0.4%。
北海道5.7%、九州・沖縄1.5%、関東1.4%、中部0.2%と4地域が前年を上回った。
一方、四国▲2.6%、東北▲1.2%、北陸▲1.1%、近畿▲0.8%、中国▲0.8%の5地域は前年に届かなかった。

検索キーワード:日本ショッピングセンター協会  売上高  3月  気温  飲食

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