3月外食産業統計|金曜日5回で客数アップし、売上高4.5%増

一般社団法人日本フードサービス協会(JF)は、3月の外食産業市場動向調査を発表した。
事業社数は186社で店舗数は3万3177店。この調査は、新規店も含めた全店を対象として、業態別に集計している。ファストフードが全店舗数の約52%で半数を超える。これに約27%を占めるファミリーレストランを合わせると2業態で8割。この二つの業態の動向が外食産業の結果に大きく影響する。

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全体概況
3月はすべての業態で客数が前年を上回り、売上高は4.5%増。7カ月連続でプラスとなった。金曜日が5回という曜日まわり、送迎会や春休み需要も後押し、客数4.1%増、客単価0.4%増と好調だった。

態別概況

<ファストフード業態>
客数5.5%、客単価1.1%がともにプラスとなり売上高も6.6%増。
洋風(8.0%)、和風(6.0%)、麺類(6.1%)、持ち帰り米飯・回転寿司(4.3%)、その他(4.6%)といずれも好調。洋風では春のキャンペーン、麺類やカレーはCMが売上げに貢献した。回転寿司は価格高めの商品が多くなっていることで、客単価が3.7%と大幅にアップした。

<ファミリーレストラン業態>
客数1.2%、客単価1.2%で売上高は2.4%アップ。
洋風(1.8%)、和風(0.4%)、中華(2.1%)、焼き肉(7.8%)とすべてプラス。価格高めの商品のプロモーション効果により、和風、中華は客単価が上昇。焼き肉は送迎会需要、若年層需要の取り組みに成功し、客数も7.8%増となり大幅なアップとなった。

<パブ・居酒屋業態>
パブ・ビアホールは、客単価は▲3.8%だったが客数が10.5%も伸び、売上高は6.2%。曜日まわりとワールドカップ予選などのスポーツイベント効果により、客数が二桁の伸びとなった。

居酒屋は、客単価は±0.0%と横ばいだったが、客数▲0.8%で、売上高は▲0.8%。唯一マイナスだった。

<ディナーレストラン業態>
売上高5.3%、客数5.4%、客単価▲0.1%。
送迎会や春休みのグループ需要により売上げは増加した。しかし、客単価はマイナスとなり節約傾向がみえる。

<喫茶業態>
売上高3.3%、客数1.1%、客単価2.1%。
季節感を取り入れたメニュー販促が効果を上げた。また高価格業態の店舗改装が集客に寄与した。

3月の外食産業業態別の結果を、対前年比の伸び率順にまとめると、ファストフード6.6%、ディナーレストラン5.3%、喫茶3.3%。ファミリーレストラン2.4%、パブ・居酒屋0.4%。パブ・ビアホールが6.2%と売上げを伸ばしたことで「パブ・居酒屋」業態としては25カ月ぶりにプラスとなった。

>全店データ(前年同月比)の表はこちらから

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