12月総合スーパー統計|年末商戦1%増/2017年総販売額は12.9兆円

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計12月度速報」と「2017年の販売状況」が発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が多い。そのため、商人舎ではこの統計を総合スーパーの動向として見ている。

まず「2017年の販売状況」を見てみよう。

総販売額は、12兆9175億3243万円。既存店▲0.9%で2年連続のマイナス。12月段階の加盟企業数は56社9904店舗。前年同月から415店舗増えている。

部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年比。
食料品  8兆4599億4921万円(65.5%) ▲0.5%
・農産品   1兆1878億8552万円(9.2%)  ▲2.1%
・畜産品 9991億1605万円(7.7%) +1.2%
・水産品 7668億5906万円(5.9%) ▲1.7%
・惣 菜 1兆0126億4714万円(7.8%) ▲0.1%
・その他食品 4兆4934億4144万円(34.8%) ▲0.3%
衣料品 1兆0720億9740万円(8.3%) ▲2.3
・紳士衣料 2081億9346万円(1.6%) ▲3.1%
・婦人衣料 3066億0892万円(2.4%) ▲4.0%
・その他の衣料・洋品 5572億9502円(4.3%) ▲1.0%
住関品 2兆5737億2270万円(19.9%) ▲2.4%
・日用雑貨品 1兆0193億0762万円(7.9%) ▲3.2%
・医薬・化粧品 3693億5362万円(2.9%) ▲1.8%
・家具・インテリア 6669億8383万円(5.2%) +0.8%
・家電製品 1225億0878万円(0.9%) ▲8.2%
・その他商品 3955億6885万円(3.1%) ▲3.8%
サービス 338億5037万円(0.3%) ▲5.7%
その他  7779億1275万円(6.0%) +1.5%

前年を上回ったのは「畜産品」「家具・インテリア」「その他」だけで、ずらりとマイナスが並ぶ。

2017年の四半期ごとの動向は次の通り。
1月~3月/食料品が堅調に推移した。衣料品と住関品は天候不順の影響で伸び悩み。
4月~6月/食料品は比較的好調だったが、衣料品と住関品は気温低下から不調。
7月~9月/食・住すべて動きが鈍く、住関品も不調。そのなかで、衣料品だけは売上げを伸ばした。農産品は相場安で苦戦した。O157の食中毒問題で惣菜も伸び悩んだ。
10月~12月/食料品は相場安に悩み、衣料品、住関品は長雨や台風などで苦戦した。12月は食料品と衣料品に動きが見られたが、住関品だけが落ち込んだ。

師走商戦の12月の総販売額は1兆2869億7760万円で、0.9%増。

部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比。
食料品 8395億4258万円(65.2%) +1.1%
・農産品   1149億4310万円(8.9%) +3.1%
・畜産品   998億8847万円(7.8%) +1.4%
・水産品   826億4847万円(6.4%) +1.7%
・惣 菜 1003億9645万円(7.8%) ±0.0%
・その他食品 4416億6609万円(34.3%) +0.6%
衣料品 1019億8762万円(7.9%) +2.4%
・紳士衣料 209億3286万円(1.6%) +1.1%
・婦人衣料 251億6122万円(2.0%) +0.2%
・その他の衣料・洋品 558億9354円(4.3%) +3.9%
住関品 2578億3101万円(20.0%) ▲0.7%
・日用雑貨品 1006億9701万円(7.8%) ▲3.5%
・医薬・化粧品 363億7086万円(2.8%) +2.8%
・家具・インテリア 699億0187万円(5.4%) +3.3%
・家電製品 140億4556万円(1.1%) ▲9.9%
・その他商品 368億1571万円(2.9%) +0.9%
サービス 38億0263万円(0.3%) +5.3%
その他  838億1376万円(6.5%) +2.5%

農産品が相場高から3.1%増となった。衣料品は気温が低かったことで、冬物商材が売上げを伸ばして前年を2.4%上回った。一方、住関品の動きは鈍く、とくに家電製品は9.9%減と不調に終わっている。

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