7月百貨店売上速報|4社とも2桁伸長/梅雨や高温でも客足衰えず

主要百貨店4社が7月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比119.3%、大丸松坂屋百貨店は113.4%、阪急阪神百貨店は117.3%、高島屋は113.8%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で114.5%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは119.6%、三越日本橋本店は110.8%、三越銀座店は142.4%、伊勢丹立川店は110.9%、伊勢丹浦和店は107.9%と首都圏5店で既存店119.3%と二桁増で好調だった。

両本店を中心に、宝飾やハンドバッグなどの高付加価値商品が売上げを牽引した。外出需要の増加を背景に夏物衣料や服飾雑貨も堅調に推移した。また、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に軽衣料やバッグなど秋物の新作も好調に推移している。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比113.4%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体でも111.6%となった。

7月度は、ラグジュアリーブランドや化粧品が引き続き好調に推移したことに加え、猛暑により婦人カットソー、サマーニットなどの盛夏商品やサングラス、サンダルなどが活発に動いた。

店舗別では、15店舗中14店舗が前年を上回った。とくに、心斎橋PARCOとの共同販促によって入店客数が前年の7割増となった心斎橋店は、34.3%増、ターミナル店舗である梅田店と東京店はそれぞれ21.5%増、26.3%増と大幅に伸長した。

免税売上高は、対前年320.2%増(客数1951.6%増・客単価79.5%減)だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、既存店前年同月比117.3%。阪急本店では117.3%、阪神梅田本店が119.7%だった。

新型コロナウイルス感染第7波の影響の反動で、高い伸び率を示した。例年より少し長い梅雨や、連日の真夏日にも関わらず、来店客数が順調に推移した。売上高の2018年対比は111%、インバウンドを除く国内売上高対比106%と、今月もコロナ前の水準を上回った。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の10店舗で既存店前年同月比112.3%、国内百貨店子会社3社を加えると111.4%だった。

7月度の商品別売上高では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品、食堂が前年実績を上回った。

関連カテゴリー

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧