Weekly Review|夏季販促本格化/「猛暑」「行楽」「節約」を取り込む

7月に入り、夏季商戦が本格化した。そして、値上げも本格化した。7月の値上げ品目数は、中東情勢の悪化による原油・ナフサ高を受け、トレーやフィルムの資材価格や原材料高の影響が表面化して、2023年以来の高水準となった。流通スーパーニュース「販促」のカテゴリーから、夏期販促の傾向をまとめた。

「猛暑」、「安近短行楽」、「節約意識」を背景に、各社は「季節感」「地域性」「価格訴求」「体験価値」を軸にした販促を強化している。直近の6月は既存店前年割れした企業が多かった。各社とも巻き返しと夏の売上げ最大化に向けた企画を展開している。

筆頭はイオンリテールの「イオン 超!ナツ夏祭り」だ。夏季向け販促だが、「初売り」「超!春トク祭り」「ブラックフライデー」と並びイオングループ横断で実施する「年間4大セールス」の一つ。総合スーパーの強みを活用して、今年は衣食住にわたって、暑さ対策と夏ならではの体験価値の提案を強化している。

ご当地企画では人気旅行地をコンテンツにした企画が目立つ。イオン九州は112店舗で「北海道フェア」を実施している。涼感・スタミナ系の食材を幅広く提案する。地域色の強い食材を夏の食卓に結びつける構成で、季節需要と観光気分の双方を取り込む。

中四国に拠点を置くフジは「沖縄琉球マルシェ」を開催し、南国食材や惣菜を訴求。地域フェアの活用が、夏の“非日常感”を売場で演出する手法として定着している。セブン-イレブンが「ふくしまプライド。」応援フェアを展開している。
商品軸の企画では、

ツルヤが「ミートフェスティバル」を展開し、焼肉・BBQ需要に合わせて肉売場を強化。全店に「お肉アドバイザー」を配置するなど、専門性を前面に出した提案型販促が特徴だ。

ローソン100は「辛すぎる(かも?)フェア」で“超激辛”を打ち出し、夏の刺激需要を狙った企画を展開。季節性の高いカテゴリー(肉・辛味・涼感)は、各社が共通して強化する領域となっている。

また、カインズが「夏の100レシピ」を公開し、オリジナル乾麺の発売と連動させるなど、商品起点のレシピ提案で“夏の食卓”を広げる取り組みをしている。

価格訴求企画では、ディスカウントストアのMrMaxが「価格凍結3000品目」「家計応援宣言」を掲げる。「節電・節約」をテーマに生活コストの引き下げ支援を強調した販促を展開する。猛暑と電気代高騰を踏まえた切り口は今年ならではの提案。

アルビスは「食卓応援企画」を継続し、300品目で買いやすさを維持。物価高の中で、多くのスーパーマーケットが展開する企画だ。

デジタル販促では、ファミリーマートが楽天市場「SPU」参加記念キャンペーンを開始し、ポイント還元を軸にした家計支援を強化している。ライフコーポレーションはAmazonネットスーパーを活用していることもあり、「プライムデーセール」に合わせたセールを展開している。

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