3月百貨店売上速報|4社とも増収/海外顧客減少も催事などで好調

主要百貨店4社が3月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比105.5%、大丸松坂屋百貨店は104.6%、阪急阪神百貨店は106.5%、高島屋は109.1%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で105.5%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは110.2%、三越日本橋本店は112.0%、三越銀座店は101.4%、伊勢丹立川店は96.3%、伊勢丹浦和店は96.5%。首都圏5店で既存店10.6%となった。

国内顧客の売上高は、識別顧客が牽引し好調を継続。新生活需要を背景にした特別なオケージョンで高感度上質消費が多く見られた。売上げを押し上げた新宿本店の英国展や日本橋本店の大九州展、各店での大型プロモーションにより識別顧客だけでなく新規顧客の支持にもつながっている。加えて気温上昇に伴い、春物アイテムの売上げが本格的に伸長している。

海外顧客の売上高は、海外顧客向けアプリや海外外商といった同社CRMの効果で、5カ月ぶりに前年を上回った。中国本土・香港の渡航自粛による客数減少はあるものの、国内顧客同様に人とデジタルにより利用拡大が進むとともに、高付加価値商品への関心が高く、客単価は向上を継続している。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比105.1%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体でも104.6%だった。

3月度の売上高は、梅田店が大型改装により売場面積を縮小していることや、休日日数が前年より1日少なかったなどの影響があった。しかし、外商売上高が好調を持続したことに加え、免税売上高が前年実績を上回ったことで好調を維持した。

店舗別では、15店舗中10店舗が前年を上回った。外商売上高、免税売上高ともに好調だった札幌店、名古屋店が対前年2桁増となった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、対前年10.3%増となった。客数が対前年18.0%減だったものの、客単価が同34.5%増だった。

大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は、対前年3.8%増だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の売上高は前年同月比109.1%、阪急本店が107.1%、阪神梅田本店が119.2%だった。

阪急本店は、6階の閉鎖など全館の大型改装に伴う売場縮小のなか、国内顧客の売上げは前年を上回る水準で好調に推移した。中旬のリニューアルオープン以降、国内顧客の売上げはさらに高い伸びを示し、3月として過去最高だった前年に対し、約1割増と高伸。免税売上高は前年並みの結果となり、店舗全体としても3月として過去最高の売上高となった。

阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年の売上高に対して約3割増と引き続き高い伸びを示し、食品の売上高も約1割増と前年を上回った。また、改装後の大型催事の再開により、全体の売上高は約2割増と前年を大きく上回った。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比109.4%、国内百貨店子会社2社を加えても109.1%だった。

3月度の店舗別売上高は、日本橋店118.9%、玉川店113.3%、京都店108.8%、新宿店108.0%、横浜店107.3%、大阪店107.7%、泉北店105.0%、大宮店102.9%、EC店120.4%、高崎店108.2%と10店舗で前年実績を上回った。

国内顧客については、春物衣料・雑貨に動きが見られたことや、食料品催事が堅調に推移したことで、前年実績を上回った。インバウンド顧客については、中国による「訪日自粛要請」の影響が見られた一方で、その他の国が伸長し、前年実績を上回った。

商品別売上高は、紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子ども情報ホビー、リビング、食料品、
食堂、サービスが前年実績を上回った。

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