米国小売業news|レストランチェーン期間限定で配達料を無料に
新型コロナウィルス(COVID-19)感染が世界規模で拡がっているが、米国の飲食店業界でも感染の影響で来店客数が激減している。その一方で、配達注文が急増している。
そんななか、いくつかの飲食店チェーンでは一定の条件で配達料を無料にするという施策を打ち出した。
メキシカンフード・チェーンの「チポレイ(Chipotle)」では3月15日~3月末日の期間、アプリによる10ドル以上の注文に対して配達料を無料にする。フライドチキン・チェーンの「KFC」は、3月14日~4月26日の期間、12ドル以下の注文に対しては多少の配達料を請求するが、それ以上の注文に対しては無料にする。
また、シカゴに拠点を置くフードデリバリー会社の「グラブハブ(Grubhub)」は、新型コロナウイルス感染の影響を受けているシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ボストン、ポートランドなどの大都市の市長と協働し、独立系レストランに対して、最大1億ドル(1ドル100円換算で100億円)になるまで手数料の回収を一時停止すると発表した。
同社と提携する35万以上のレストランの大多数が独立系で、同社経由の注文の80%以上を占めている。
さらに、グラブハブの競合企業である「ポストメイツ(Postmates)」は、サンフランシスコの中小規模レストランがプラットフォームをより簡単に使用できるように、配達手数料を無料にすると発表した。
■ポストメイツによる配達(同社ホームページより)