ファーストリテイリングnews|マスク1000万枚を世界の医療機関に寄贈
(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)は 3月26日(水)、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルス感染症に対する支援策として、医療用マスク1000万枚を日本および海外の医療機関等に寄贈すると発表した。
感染が拡大するにつれて世界各国でマスク不足が深刻化している。そんななかで、ファーストリテイリングは中国の取引先工場の協力を得て、医療用マスクを中心に1000万枚を用意した。
まず日本では、医療機関や介護施設等に供給するマスクを管轄する政府のマスクチームを通じて、医療用を中心に約100万枚のマスクを無償提供する。これらのマスクは、緊急度・優先度の高い機関へ配付される。
次に、ファーストリテイリングが事業を展開する国・地域の中でもとくに、約7万5000人の感染が報告されているイタリア、同じく感染者数約6万5000人の米国では、急速な感染拡大によって医療機関でのマスク不足が喫緊の課題となっている。ファーストリテイリングは同社グループ現地法人を通じてそれぞれ約100万枚を寄贈する。3月下旬から順次、ミラノ市・ニューヨーク州の医療機関に提供される。
さらに、約4万7000人の感染が報告されているスペインをはじめ、ドイツ、フランス、英国など感染拡大が続く欧州諸国、またアジアでは約9000人の感染が報告されている韓国など、他の国・地域でも、現地法人を通じて支援ニーズの把握を進めていて、随時提供していく予定だ。
ファーストリテイリングは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1月以降、状況の深刻な国や地域を中心に継続的な支援活動に取り組んでいる。中国、韓国、および東南アジアでは、ユニクロの現地法人を通じて、医療従事者向けにヒートテック、ダウンジャケット、エアリズムなどの衣料を提供したほか、現地NGOへ寄付も行った。
今後も、必要な支援策を検討し、ニーズを見極めながら、衣料品の寄贈なども含めて可能な支援を検討していく。