ニーマン・マーカスnews|米国百貨店初のコロナによる経営破綻
アメリカの超高級百貨店ニーマン・マーカスが5月7日、キサス州の連邦破産裁判所に米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻した。ネット通販の台頭から百貨店は経営不振に陥っていたが、新型コロナウイルスに伴うロックダウンと営業停止が引き金となった。新型コロナの影響で大手百貨店が経営破綻するのは初のケースとなる。
ニーマン・マーカスはレギュラー高級百貨店の「Neiman Marcus」、超高級百貨店の「Bergdorf Goodman」、そしてアウトレット業態の「Neiman Marcus Last Call」を展開している。コロナ感染拡大のなかで全米の43店舗を一時閉鎖して従業員1万4000人を一時帰休にした。
負債総額はおよそ51億ドル(約5500億円)。ただし破産申請後も業務を継続する方針で、つなぎ融資を確保しているとされる。店舗の再開は感染の収束状況を考慮して判断する。
ジェフリー・バン・レムドンクCEOは「新型コロナの感染拡大により前例のない混乱に直面して、われわれのビジネスは容赦ない圧力がかかった」とコメントしている。
5月4日にはアパレルチェーンのJクルーも経営破綻。百貨店やアパレルチェーンは日米ともに厳しい環境にさらされている。