ルミネnews|ルミネ大宮でカーボンニュートラル都市ガスをSCで初導入
(株)ルミネ(東京都渋谷区、森本雄司社長)は、東京ガス(株)(東京都港区、内田高史社長)とカーボンニュートラル都市ガスの供給に関する基本合意書を締結した。ショッピングセンター(SC)業界初の取り組みとして、3月2日(火)に「ルミネ大宮」でカーボンニュートラル都市ガスの導入を開始した。空調や給湯などで使用するガスとして年間約17万㎥を供給する。ルミネ大宮でのCO2削減は年間約500tを見込む。
東日本グループはグループ経営ビジョン「変革2027」において経営の柱として「ESG経営の実践」を掲げる。そのグループ方針のもと、環境経営の推進によってSDGs達成へ貢献することを決定している。またグループ全体の環境長期目標「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を達成するために、カーボンニュートラル都市ガス導入を達成手段の一つとして位置づけている。この「ゼロカーボン・チャレンジ2050」は2020年5月に、2050年度に東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)の鉄道事業におけるCO2排出量「実績ゼロ」を目指す環境長期目標として公表された。同年10月には、JR東日本グループ全体の目標に変え、2050年度のCO2排出量実質ゼロを目指している。
カーボンニュートラル都市ガスの導入はルミネ大宮での導入後の3年間で6店舗に順次導入する計画だ。ルミネ大宮含む7店舗で、年間約130万㎥のCO2削減を目指す。
供給されるカーボンニュートラル都市ガスは、東京ガスがシェルグループから購入したカーボンニュートラルLNG(CNL)を活用している。天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスが、シェルの保有するCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)する。
さらに、東京ガスとルミネを含む15社は3月9日(火)、カーボンニュートラルLNG(CNL)バイヤーズアライアンスを設立した。このアライアンスは、持続可能な社会の実現に向けて、CNLを調達・供給する東京ガスと購入する各社が一丸となり、CNLの普及拡大とその利用価値向上の実現を目的として設立されたもの。カーボンニュートラルなエネルギーの選択は、気候変動対策やSDGsへの貢献、ESG企業経営に直結する重要なソリューションの一つとなる。