セブン-イレブンnews|創業50周年の4つのビジョン発表
(株)セブン‐イレブン・ジャパン(東京都千代田区、永松文彦社長)は今年、創業50周年を迎えるに際し、新たに目指す姿「明日の笑顔を 共に創る」を掲げ、「健康」「地域」「環境」「人財」に関わる4 つのビジョンと課題解決のための取り組みを発表した。
「健康」
「食の美味しさ」と「健康」の両立で、顧客が「美味しい商品を通じて健康になれる」ような取り組みを進める。将来的に、取引先と共に、セブン‐イレブンアプリという顧客接点の基盤を活用するなど、健康状態を自動で管理し、最適なメニュー提案や注文から配達までを自動で行うことを構想する。
「地域」
同社のサプライチェーンに関わる事業者と共同し、各地域の原材料を使用した商品の開発を継続し、「食料自給率のアップ」や「地域の雇用創出」につなげる地域活性化サイクルを、全国各地で回していく。人口減少や過疎化が進む地方も含め、全国の店舗を拠点に、日常の買い物や、行政サービスとも連携する。
「環境」
セブン&アイグループの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』のもと、さまざまな取り組みを進め、グループを先導して目標の前倒しでの実現を図る。
食品ロス削減については、製造段階での温度管理や工程の工夫を重ねた「デイリー商品の長鮮度化」など、今後も進める。持続可能な調達に向け、環境にも健康にも寄与する取り組みや、輸送エネルギーのコスト低減にもつながる「陸上養殖の取り組み」など、サプライチェーン全体での取り組みを進める。
「人財」
「消費市場」での成長に加え、今後は「労働市場」においても生産性を高め、質の高い職場環境を提供することで、継続的な成長を図るとともに、多様な人々が活躍できる社会の実現を目指す。
今後、労働人口のさらなる減少が見込まれる中、取引先、加盟店の収益性向上につなげるために 、 軽作業の自動化やAIによる提案、レジのセルフ化など、加盟店におけるIT・DX化を進めることで、「人にしかできない」接客や調理といった仕事の質をさらに高める。
生産、配送工程においても、自動化・効率化により取引先の働き方や生産性向上を考えた店舗運営を目指し、サプライチェーン全体で垂直・水平連携をさらに強化する。
セブン-イレブンは1973年11月に設立された(株) ヨークセブンが前身。翌1974年5月 には、東京都江東区豊洲に国内1号店を出店した。今年3月末時点で国内2万1389店舗を展開するまでになった。