サツドラnews|北後志5町村で持続可能な広域防災(備蓄品)モデル構築へ
(株)サッポロドラッグストアー(札幌市東区、富山浩樹代表取締役社長・CEO)は、余市町・積丹町・古平町・仁木町・赤井川村の北後志広域5町村と連携し、持続可能な広域防災(備蓄品)モデル構築に向けて、「ランニングストック方式」の実証実験を3月から開始する。
「ランニングストック方式による防災備蓄」とは、購入した備蓄品を自治体自らが備蓄倉庫に保管するのではなく、事業者の物流拠点に寄託し、事業者はそれを販売用在庫としながら流通し、管理・保管するもの。災害時などは自治体の返還要求により払い出すことができるものだ。
地方自治体の防災備蓄品に関しては大きな課題が2つある。一つは財源・保管場所の不足や備蓄基準が整備されていないことによる「備蓄品の不足」。もう一つは有事の際の備えという備蓄品の特性上、流通過程での選択肢の少なさやその閉鎖性による「(消費期限による)廃棄など無駄の発生」がある。
今回の実証実験は、備蓄品をサツドラ店舗で販売用在庫として活用していくことで、備蓄品の廃棄ロスの削減、低価格での備蓄品購入、保管場所の確保等、さまざまな課題解決につなげることを目的としている。
また今回のような実証実験は、道内においては初の試みとなり、地方自治体と民間企業が従来の物資提供に関する連携の枠を超え、新たに構築する広域防災モデルであると考えている。