コスモス薬品news|年商5580億円11%・経常2.7%の増収増益/912店体制へ

(株)コスモス薬品(福岡市博多区、横山英昭社長)の2018年5月期決算が発表された。

連結業績は、売上高が5579億9900万円(前年同期比11.0%増)、営業利益227億4900万円(2.3%増)、経常利益252億5500万円(2.7%増)の増収増益だ。ただし当期純利益は176億3300万円(3.2%減)だった。

営業利益率は4.1%、経常利益率4.5%。


エブリデイ・ロー・プライス政策を実行するコスモス薬品は、物流や店舗作業の平準化によるローコストオペレーションを進める。これを原資にしてディスカウント戦略を一層強化している。これが躍進の原動力であり、食品比率の高いディスカウントフォーマットは、周辺のスーパーマーケットにとって大きな脅威となっている。

2018年5月期は、売上総利益率は前期より低下したが、既存店売上高は堅調に推移した。とくに2017年12月以降、既存店売上高は伸長率が高くなった。逆に言えば、お客の価格コンシャスが高まってきた時期とも言える。

商品部門別では、医薬品が857億7200万円(前年比11.1%増)、化粧品576億8300万円(10.35増)、雑貨935億6600万円(8.6%増)、一般食品3134億7000万円(12.1%)、その他75億0600万円(0.5%増)で、一般食品の売上げ構成比は56.2%だ。食品販売で見ると、スーパーマーケットでは大阪の(株)万代に次ぐ規模だ。

出店戦略は積極的で、自社競合による一時的な収益性の低下をものともせず、中部地区に11店舗、関西地区に23店舗、中国地区に19店舗、四国地区に9店舗、九州地区に33店舗の合計95店舗を出店している。新商勢圏への店舗網拡大でドミナント化を進めた。スクラップ&ビルドなどで10店舗を閉鎖したため、5月末の店舗数は912店舗にまで拡大している。

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