H2Onews|既存店売上高は2.0%減/スーパーマーケット事業も苦戦

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が2018年7月の売上げ速報値を発表した。

阪急阪神百貨店の既存店売上高は、2.0%減と前年を下回った。

支店を含めた百貨店事業は、「平成30年7月豪雨」の影響によって、西日本の各店舗の入店客数が減少した。それに加えて、前年の堺北花田阪急の閉店に伴う、最終の売りつくし実績も影響し、94.8%という結果に留まった。

阪急本店の7月の売上高は100.0%。20カ月連続で前年実績を上回った。西日本豪雨がクリアランスのスタートと重なり、広域からの集客力が低下するという大きな影響を受けた。しかし、後半にかけて、強化したバーゲン品ではない盛夏商材や秋冬商材のプロパー商品が好調に推移するとともに、コスメ(107%)や海外ブランド(108%)など婦人ファッション(103%)が牽引して、売上げは回復した。

日本国内では、阪急本店だけで開催された「ルイヴィトン タイムカプセル展」が広域からの集客に寄与した。100万円以上の高額品(119%)は、国内・インバウンドともにジュエリーや時計を中心に好調が継続した。1000万円単位の商品も動いた。

インバウンド需要では、高額ジュエリーや時計、リピーターの多い化粧品が人気で、前年の2割増と伸長したが、伸び率はやや鈍化した。

建て替え中の阪神本店は、6月1日に第一期棟がオープンした。既存顧客に加え、ターゲットとした30〜40代の女性客の集客にも成功している。売場面積は2割減少したものの、食品を中心に想定を上回る売上げで推移した。しかし、前年の87.5%にとどまった。

支店は、博多阪急が継続して “ハレ” マーケットニーズを広域から取り込んで伸長したが、売上高は前年の89.4%だった。

食品事業のイズミヤ(株)は6.1%減、(株)阪急オアシスは3.8%減と前年に届かなかった。

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