セブン&アイnews|第2Q 3兆3435億円の過去最高/海外コンビニ42%増

(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)の2019年2月期第2四半期の連結業績は、増収増益だ。

上半期の営業収益は、3兆3435億3800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益1996億1000万円(2.6%増)、経常利益1968億9000万円(1.4%増)、純利益1013億5500万円(13.3%増)。

営業利益率は6.0%、経常利益率は5.9%。

営業収益、営業利益、経常利益、純利益は、第2四半期連結累計期間として、それぞれ過去最高を記録した。また、(株)セブン‐イレブン・ジャパンと7-Eleven,Inc.の加盟店売上げを含めた「グループ売上げ」は、5兆9503億9100万円(8.2%増)と増収。しかし、第2四半期連結累計期間における為替レート変動に伴う影響により、営業収益は441億円、営業利益は11億円減少している。

国内コンビニエンスストア事業の営業収益は4862億4300万円(2.9%増)、営業利益は1278億3300万円(2.5%減)。(株)セブン‐イレブン・ジャパンは、ニーズに合わせた新しい店内レイアウトの導入に加えて、新商品の発売や継続した品質向上に取り組んだ。その結果、既存店売上高は前年を上回った。しかし、2017年9月から実施しているセブン‐イレブン・チャージ1%特別減額などの影響で減収となった。チェーン全店売上げは、2兆4842億6100万円(4.7%増)だった。

海外コンビニエンスストア事業の営業収益は1兆3579億3400万円(41.8%増)、営業利益は362億5900万円(8.4%増)。北米の7-Eleven,Inc.は、収益性の低い既存店舗を閉店するとともに、オリジナル商品の開発・販売に注力した。その結果、ドルベースの米国内既存店商品売上げは前年を上回り、営業利益は451億7300万円(14.6%増)となった。チェーン全店売上げは、1月に完了したSunoco LP社の一部店舗取得が寄与したことで、商品・ガソリンの売上げが伸長。1兆9169億7900万円(26.2%増)と大幅に増収した。

スーパーストア事業の営業収益は9485億2000万円(0.6%増)、営業利益は94億0900万円(41.1%増)。

総合スーパー(株)のイトーヨーカ堂は、事業構造改革の一環として、衣料と住居の自営売場縮小、食品の営業強化などを行った。その結果、既存店売上げは前年を下回ったが、営業利益は18億5100万円(前年同期差37億7800万円増)で収益性は改善した。食品スーパーマーケットの(株)ヨークベニマルは、生鮮品の販売強化や子会社(株)ライフフーズによる即食・簡便のニーズに対応した惣菜の品揃えの拡充に努めたが、既存店売上げは前年を下回り、営業利益は56億2800万円(11.5%減)だった。

百貨店事業の営業収益は、2858億5100万円(13.4%減)、営業利益は9600万円(89.0%減)の減収大減益。(株)そごう・西武は、事業構造改革の一環として首都圏大型店へ経営資源を集中させる戦略を推進した。しかし既存店売上げは前年を下回り、営業利益は前期と比べて9億1900万円減少の2億9200万円の損失だった。

金融関連事業の営業収益は1081億1700万円(6.7%増)、営業利益は283億4900万円(9.8%増)。

(株)セブン銀行の期末時点のATM設置台数は2万4731台(前期末比393台増)まで拡大したが、決済手段の多様化や、一部提携金融機関による手数料体系変更の影響で、1日1台当たりの平均利用件数は93.9件、前年同期に比べて1.4件減少した。

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