ココカラファインnews|上半期売上高2006億円2.6%増も営業利益9.5%減
(株)ココカラファイン(神奈川県横浜市、塚本厚志社長)は、2019年3月期の第2四半期までの業績を発表した。
4月から9月までの上半期の売上高は2005億7600万円(前年同期比2.6%増)、営業利益57億0500万円(9.5%減)、経常利益68億4300万円(8.4%減)、純利益39億6100万円(14.0%減)と増収減益だった。営業利益率は2.8%、経常利益率は3.4%。
ココカラファインの経営理念は、「人々のココロとカラダの健康を追求し、地域社会に貢献する」。サービスや利便性を高めると同時に、高収益体質への変革を推進している。
上半期に推進した施策は、以下の6点。
⑴新規出店によって各エリアでのドミナントを強化した。
⑵新商品導入施策および品揃え・売価の適正化など、きめ細かなマーチャンダイジングの構築に努めた。
⑶「ココカラクラブカード」やスマートフォン用アプリ「ココカラ公式アプリ」によって顧客基盤を拡大し、それらのデータ活用によってサービスの高度化を図った。
⑷お客様相談センターに寄せられる「お客様の声」をもとにして、接客・接遇サービスの改善に努めた。
⑸ICT(情報通信技術)への積極的な設備投資・活用によって、店舗業務の効率化を図った。
⑹調剤事業における多様な医療ニーズ・診療報酬改定へ対応し、地域住民の健康増進を支援する「健康サポート薬局」づくりを行った。
調剤事業においては、2018年4月の診療報酬改定に伴う薬価引き下げや報酬体系の大幅な見直しによる影響は、想定の範囲内で推移した。また、M&Aおよび出店戦略の成果によって規模拡大が進み、売上高は280億7800万円(前年同期比6.5%増)となった。
一方、ドラッグストア事業においては、6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の台風21号や北海道胆振東部地震など、相次いで発生した自然災害や全国的な猛暑、長雨などの天候不順による客数減の影響を受けて、厳しい状況となった。
出退店は、32店舗を新規出店し、退店が21店舗。22店舗の改装を行った。これにより期間末のグループ店舗数は、ドラッグストア1156店舗、調剤専門店177店舗で1333店舗となった。
通期の業績は、売上高4120億円(前期比5.4%増)、営業利益147億円(7.2%増)、経常利益170億円(6.1%増)、純利益106億円(16.9%増)を見込んでいる。