イオンnews|11月既存店イオンリテール3.6%減/GMSと専門店は苦戦
イオン(株)(千葉県千葉市、岡田元也社長)の主要各社の11月度業績が発表された。
11月は前年より土曜日が1日少なかった。また「火曜市」「お客様感謝デー」は前年と同じ回数だ。
こうした曜日周りのなかで、既存店が前年を上回ったのは、マックスバリュ中部(株)、マックスバリュ九州(株)、ウエルシアホールディングス(株)の3社だけだ。
主力の総合スーパーの既存店売上高は、イオンリテールが96.4%、イオン北海道が98.9%、イオン九州が97.7%と、いずれも前年に及ばなかった。また、全店ベースでも前年の実績に届かず苦戦した。高い気温が続いたため冬物・防寒衣料が動かず、アパレルが苦戦した。また食品ではな鍋物などのホット商材が伸びなかった。また昨年は野菜が高騰していたため、その反動もあった。
スーパーマーケットのマックスバリュ(MV)では、MV中部(株)が100.1%、MV九州(株)も100.1%と何とか前年を超えたが、MV北海道(株)97.7%、MV東北(株)97.6%、MV東海(株)97.3%、MV西日本(株)95.3%は前年を下回った。
(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)は98.0%だった。8月、9月は前年を上回っていたが、10月からまた2カ月連続で前年比マイナスとなった。
ミニストップの既存店売上高は96.4%。
ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)だけは変わらず好調で、既存店は104.7%。全店ベースでも109.2%と伸長している。
専門店では、靴の(株)ジーフットは91.8%、アパレルの(株)コックスは94.7%で、今期に入って6月だけが前年をクリアしているという厳しい状況だ。
アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは9月に3カ月ぶりに前年を上回ったが、11月は97.0%と10月に続いて、また前年実績を下回った。