アルビスnews|年商822億円0.1%減/営業・経常減益/新基幹システム導入
アルビス(株)(富山県射水市、池田和男社長)の2019年3月期は、営業収益822億1500万円(前年同期比0.1%減)、営業利益26億2200万円(6.9%減)、経常利益30億5700万円(5.6%減)だった。
前期の閉店や建替えによる一時閉店の影響、天候不順による青果の相場安や旬の鮮魚の不漁などで季節商材の販売が伸びなかったことが減収の原因となった。また、販促強化によって売上総利益率が低下したほか、新会員カードの運営コストが負担となって営業・経常利益ともに減益となった。ただし、純利益は21億7500万円(0.5%増)を確保した。
営業利益率3.2%、経常利益率3.7%。
アルビスグループは、第50期に策定した第一次中期経営計画の最終年度として、「お客様満足度の向上」「従業員の活躍と成長を促す仕組み作り」「成長基盤の構築」を重点施策に掲げて取り組んだ。
出店は、2018年9月に「姫野店」(富山県高岡市)を建て替えオープンし、11月に「丸の内店」(富山県高岡市)を新規オープンした。既存店の強化策として2018年4月に「泉が丘中央店」を、7月に「新庄店」を、11月に「グリーンモール店」を改装した。
また、導入から1年が経過した新会員カード「アルビスPontaカード」は、旧ポイントカードと比べて月間会員利用者数が8万7000人増加して、会員売上構成比も4.8%上昇して90.3%になった。会員限定のポイント企画や、提携店の増加で利用範囲が拡大している。
2018年4月から、定年延長や子育て・介護・通院などで、働く時間や場所が限定される社員の働き方をサポートする「限定社員制度」がスタートした。利用する従業員は徐々に増えている。
2018年10月には新基幹システムを導入した。これにより店舗別の棚割情報を活用した作業改善や単品別粗利在庫管理など、作業効率や管理レベルの向上を図る。また、アルビスプロセスセンター(惣菜工場、精肉加工工場)は、2019年4月1日に本格稼働した。店舗の業務量を軽減して生産性を上げ、商品製造力と店舗販売力を強化することを目指す。