イズミnews|第1Q 1841億円3.4%増収も二桁減益、新規出店抑制へ
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2020年2月期の第1四半期決算を発表した。
営業収益1840億5700万円(前年同期比3.4%増)、営業利益65億9200万円(18.5%減)、経常利益65億8200万円(19.3%減)、四半期純利益42億3600万円(23.1%減)の増収減益だ。
営業収益のうち、売上高は前年同期比58億0900万円(3.4%)増加し、1754億2200万円。また、営業収入は前年同期比2億4300万円(2.9%)増加し、86億3500万円となった。これは、主に新設店舗の稼働と既存店売上高の拡大によるもの。売上総利益は、376億0800万円(前年同期比10億1300万円増)。売上総利益率は21.4%で前年同期に比べて0.2ポイント低下した。
営業収益対比営業利益率、同経常利益率はともに3.6%。
“日本一の高質リージョナル総合スーパー” を目指して「中期経営計画(2019年2月期から2021年2月期)」を策定したが、その初年度が経過した。
しかしながら、軟調な消費環境や人手不足による採用難、さらには建築コストの高騰などによって、新規出店の採算見通しが低下したため、数値目標を下方修正した。経営ビジョンなどの基本的な考え方は変更せず、新規出店計画をやや抑制する一方で、リニューアルやスクラップ&ビルドなどによる既存店の活性化を図っていく。
また、セブン&アイ・ホールディングスとの業務・資本提携から、日本流通産業(株)(大阪市中央区、夏原平和社長)が運営するニチリウグループを2020年2月20日に退会する。イズミは1974年からニチリウグループに加盟しており、衣食住に関連する商品の共同仕入れ・共同開発などの面で関わってきた。
退会後は、セブンプレミアムの扱いを強化するとともに、社内外における経営資源を活用した弾力的な商品開発を進めていく。