H2Onews|7月百貨店0.9%増、イズミヤ9.6%減、阪急オアシス7.3%減
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が7月度の売上げ速報を発表した。
(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、荒木直也社長)は、売上高前年比100.9%と6カ月連続で前年を上回った。
クリアランスセールの出足は好調だったものの、全体ではセール自体のパワー低下によって低調に終わった。一方で年々、価格よりも鮮度感の高いものを求める傾向が強まっている。7月は夏物の新作や、秋冬物の先行商材が人気で、プロパーが好調に推移した。
阪急本店は、セールは前年割れしたが、海外ブランドのアクセサリーやバッグなど秋冬商材の出足が好調で、104.7%と6カ月連続で前年をクリアした。年々認知度が高まっている「ハワイフェア」や「ゆかた祭」など夏らしいイベントも好調で、集客に寄与した。
インバウンドは117%と絶好調だった。高額ジュエリー、海外ブランドのバッグ、化粧品ブランドの新商品が売上げを牽引した。
16日にスタートした、ウィーチャットペイの「化粧品予約サービス」はアクセス数が多く好反応だった。
また、阪急メンズ大阪はインターファッションのTシャツやスウェット、ニットなどのカジュアル衣料が人気で、108%と好調を維持している。
阪神梅田本店は、昨年6月の第Ⅰ期棟オープンの反動によって、95.8%と前年に届かなかった。しかしターゲットとする30~40代の女性客は増加傾向にある。
支店は12店舗中3店舗が前年を上回った。なかでも博多阪急は広域からの集客によって、ファッション、食品ともに堅調だった。
食品事業の(株)イズミヤ(大阪市西成区、四條晴也社長)は90.4%、(株)阪急オアシス(大阪府豊中市、並松誠社長)は92.7%。阪急オアシスは、前年度に戦略的な店舗閉鎖を行っているため、総店舗数が減少していることが減収の要因だ。