コンビニnews|8月既存店セブン0.1%増・ファミマ0.9%増・ローソン横ばい

コンビニ大手3社の8月実績が発表された。8月は月前半が猛暑、後半が西日本を中心に大雨による天候不順となったが、既存店売上高はセブン-イレブンが0.1%増、ファミマが0.9%増、ローソンが0.0%と、3社とも前年をクリアした。

ただし、客単価増によるもので、客数は3社ともに前年割れが続いている。

■(株)セブン-イレブン・ジャパン
8月の既存店は、売上高は100.1%。客数は97.2%、客単価が103.0%。チェーン全店の売上高は102.4%。

8月末時点の店舗数は2万1017店で、前月に比べて27店舗の純増だ。

セブンーイレブンでは事業構造改革を優先して、2019年度は新規出店を950店舗に抑制する。一方で、働く女性や高齢者を意識して冷凍食品や惣菜の品揃えを充実させた新レイアウト店舗の導入も順調に進んでいる。

8月上旬は気温が高かったことからアイスや飲料、冷たい麺類などの夏需商品の販売が伸びた。セブンPayの不正アクセス騒動で、9年4カ月ぶりに前年を下回った7月だったが、8月は既存店増に転じた。

■(株)ファミリーマート
既存店売上高は前年同月比100.9%。客数は97.9%、客単価は103.0%。

チェーン全店の売上高は100.2%。ファミリーマートの国内店舗数は、8月末時点で1万5582店舗。58店舗を出店し、22店舗を閉店し純増は36店舗だ。

気温が上昇した8月前半は、ドライ飲料・アイスクリーム・酒などの季節性の強いカテゴリーが好調だった。一方、月後半は天候不順から、夏需商材が伸び悩んだ。中食はデザート・惣菜・カウンターコーヒーが牽引して前年並み水準を確保した。

■ローソン
ローソン単体の既存店売上高は100.0%。客数は96.9%だったが、客単価が103.2%で前年並みを維持した。全店ベースでは104.4%。ローソン100事業は98.9%にとどまった。

ローソングループの8月末時点の店舗数は1万4721店舗。そのうちナチュラルローソンが143店、ローソンストア100が780店。

調理麺カテゴリーは、冷麺類が好調だった。デザートカテゴリーは、「バスチー(バスク風チーズケーキ)」に新作「プレミアム バスチー」が加わり、オリジナル商品の販売が伸長して前年の売上げを大きく上回った。ベーカリーカテゴリーは、定番商品のリニューアル効果と、惣菜パンの販売が好調だったことから売上げは前年をクリアした。

チルド飲料カテゴリーは、Uchi Caféの新商品の販売が好調だった。また、アイスクリームカテゴリーも、Uchi Café商品やフローズンパーティーの販売が伸長して、前年を上回った。

たばこは、価格改定のあり、既存店売上高前年比を1.0%弱押し上げる要因となった。

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