セブン&アイnews|第2Q 3兆3132億円減収も増益、海外コンビニ牽引

(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は、2020年2月期上半期(2019年3月1日~8月31日)の連結業績を発表した。

営業収益は3兆3132億2400万円(対前年同期比0.9%減)、営業利益は2051億2700万円(2.8%増)、経常利益は2032億3400万円(3.2%増)、純利益1106億470万円(9.2%増)の減収増益だった。

営業利益率は6.2%、経常利益率は6.1%と好調だ。

主な事業のセグメント収益と利益を見ていく。

国内コンビニエンス事業は、営業収益は4880億6300万円と0.4%の増収だ。営業利益は1333億9700万円と4.4%の増益。(株)セブン-イレブン・ジャパンは既存店売上げが前年を上回り、営業利益は1324億2500万円(3.9%増)。自営店と加盟店の売上げを合計したチェーン全店売上高は2兆5326億7900万円(前年同期比1.9%増)。7月には、(株)セブン‐イレブン・沖縄が、全国で最後の出店県となる沖縄県への店舗展開をスタートさせた。

海外コンビニエンス事業は営業収益1兆3646億4800万円 (0.5%増)、営業利益は406億6000万円(12.1%増)と引き続きグループ全体をけん引している。また、自営店と加盟店の売上げを合わせたチェーン全店売上高は、商品売上げの伸長により、1兆9483億4600万円(1.6%増)だった。

スーパーストア事業の営業収益は9229億5000万円(2.7%減)、営業利益は69億9600万円(25.6%減)の減収大幅減益だ。(株)イトーヨーカ堂は既存店売上げが前年を下回り、営業利益は5億0600万円(72.7%減)、(株)ヨークベニマルは、既存店が減収ながら粗利益が改善して営業利益は62億5300万円(11.1%増)を確保した。

百貨店事業は営業収益2833億4800万円(0.9%減)、営業損失は前期と比べて7億8500万円増加し、10億7800万円となった。

金融関連事業の営業収益は1077億9500万円(0.3%減)。クレジットカード事業に付随するセキュリティ対策強化に向けたカードの IC化や、同社グループのバーコード決済サービス「(セブンペイ)」に関する費用を計上したため、営業利益は271億円(4.4%減)となった。

(株)セブン銀行の国内ATM設置台数は2万5325台と今期に入り242台増えた。ただし決済手段の多様化から、1日1台当たりの平均利用件数は90.4件と前年同期と比べて3.5件減少している。

なお、7payについては、不正アクセスが発生したことにより、既存のスキームに基づいたサービスの提供が困難であると判断し、9月30日をもって廃止した。

(株)セブン&アイ・フードシステムズや(株)ロフトなどの専門店事業は、営業収益が1717億5400万円(6.0%減)、営業利益40億6500万円(7.1%増)の減収増益。

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