サツドラnews|第2Q売上高450億円・8.4%増も1.88億円の純損失/利益率低調
サツドラホールディングス(株)(札幌市北区、富山浩樹社長)が、2020年5月期第2四半期の連結業績を発表した。
5月16日~11月15日の第1・第2四半期累計売上高は450億5000万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は1億3800万円(前年同期比40.2%減)、経常利益は1億6900万円(前年同期比36.1%減)、四半期純損失は1億8800万円(前年同期は純利益5100万円)だ。
営業利益率は0.3%、経常利益率は0.4%。営業利益率、経常利益率とも前年よりさらに下がった。
同社グループでは、昨今の経営環境の変化をさらなる成長機会と捉えて、「第2創業期」と位置付けている。ドラッグストア店舗のチェーン展開を中心とする「リテール事業」や小売企業が抱える共通の業務課題をITで解決する「ITソリューション事業」などを手掛ける。リアル店舗を持つ強みを活かしながら既存事業の拡充と新規事業への進出を図ることでグループ全体の成長を目指している。
セグメント別に見ると、まず中核のリテール事業は、セグメント売上高448億7500万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益1億3800万円(前年同期比30.3%減)だった。
ドラッグストア店舗では、ESLP(エブリデー・セイム・ロープライス)を中心とする低価格戦略を継続するとともに、今期より地域の健康プラットフォーム化を目指したウェルネス事業部を新設し、ドラッグストアや調剤薬局の枠を超えた健康サービスの提供に取り組むことで差別化を図っている。
一方、インバウンドフォーマットの売上高は、中国での電子商取引規制の強化や日韓関係の悪化など逆風となる国際情勢の悪化が続いたため、低調に推移した。また、台湾の業績は、収益モデル化の開発が急務となっている。
11月30日時点の店舗数は、国内218店舗、国外5店舗の計223店舗。
ITソリューション事業は、セグメント売上高6900万円(前年同期比54.4%減)、セグメント損失7100万円(前年同期はセグメント損失1400万円)だった。
AIカメラプラットフォーム関連の開発を推進していたAWL(株)については、2019年9月30日付けで譲渡し、今期からAWLの100%子会社であるAWL VIETNAMCO.,LTDを同社連結から除外した。