ベルクnews|第3Q営業収益1758億円5.3%・経常利益4.3%の増収増益
(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、大島孝之社長)の2020年2月期第3四半期の連結業績は、増収増益だ。
営業収益(売上高および営業収入)は1758億3600万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は71億0500万円(1.9%増)、経常利益は75億7700万円(4.3%増)、四半期純利益は51億1600万円(9.0%増)だった。
営業利益率は4.0%、経常利益率は4.3%と、スーパーマーケットとしては合格水準だ。
「Better Quality & Lower Price」を掲げ、「おいしく鮮度の良い商品を販売し、お客に支持され信頼される店舗づくり」というベーシックな政策を推進した。
販売政策では、ポイントカード販促、キャッシュレス割引販促、チラシ価格の強化を行った。また、スマートフォンアプリ「ベルクアプリ」の機能を拡充し、お客の来店動機を高めた。さらに、移動スーパーを展開して、高齢者に対する買物支援の取り組みを行った。
商品政策では、より良い産地からの商品調達、直輸入商品の開発を行うことにより、品質の良い商品を求めやすい価格で提供した。また、自社ブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」の取扱いを拡大した。
店舗運営では、標準化された企業体制を基盤にLSP(作業割当システム)の定着化、適正な人員配置、省力器具の活用による効率的なチェーンオペレーションを推進した。
物流体制では、自社物流の強みを活かし、商品を産地やメーカーから大量一括調達することにより配送効率を高め、商品の価格強化、品質の安定化を目指した。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
第3四半期は10月に埼玉県東松山市に「東松山東平店」を、千葉県野田市に「野田尾崎店」を新規出店した。8月に群馬県伊勢崎市の「伊勢崎スマーク店」を閉店したことにより、2019年11月末時点の店舗数は114店舗となった。既存店6店舗の改装と1店舗の建て替えを実施し、惣菜や簡便商品の拡充、設備の更新、セミセルフレジ導入などを進めている。
【結城義晴の述懐】ベルクが健闘している。派手なことは言わないし、やらない。しかし「ド」がつくほどの「ベーシック」な政策を、コツコツと徹底する。この徹底ぶりがベルクの真骨頂だ。故原島功会長の急逝のあとも、大島孝之社長を先頭にして、戦略も政策も揺るがない、ブレない。消費増税後の難しい時期にこそ、ベルクの政策は輝いてくる。その意味で、学ぶべき企業である。