イズミnews|第3Q収益5498億円2.5%増・経常利益10%減/既存店0.6%減
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)の2020年2月期の第3四半期は、営業収益5497億5800万円(前年同期比2.5%増)、営業利益211億7300万円(10.3%減)、経常利益211億7700万円(10.1%減)、四半期純利益136億9100万円(10.6%減)と増収減益だ。
営業利益率、経常利益率ともに3.9%。
イズミの中心的事業である小売事業は、営業収益が5337億0600万円(2.3%増)、営業利益は169億9200万円(14.3%減)。
店舗面では、ショッピングセンター業態として、5月に「ゆめタウン小野田」を閉店した一方、6月に「ゆめタウン福山」を開業した。食品スーパー業態では、4月に「ゆめマート日田」「ゆめマート三田尻」、5月に「ゆめマート南小野田」、7月に「ゆめマート青山」の4店舗を開設した。また、既存店の活性化として、6月に「ゆめタウン光の森」を増床リニューアル、9月に「ゆめタウン高松」でフードコートや食品売場、衣料品売場を改装した。ゆめタウン高松は四国最大級のフードコート「FOOD CRUISE 瀬戸内島巡り」を中心に、イートイン、レストスペースの拡充を図ることで、家族三世代が集い・楽しみ・つながる新たなスポットとしての魅力度向上と買い回り面での利便性を一層強化した。
また、11月12日付で、(株)マルヨシセンターと資本業務提携契約を締結し、同社による第三者割当を引き受け、持ち分法適用会社とした。同社のもつ香川県を地盤とした食品スーパーマーケット店舗網で小商圏を、イズミの大型ショッピングセンターの持つ足元・広域の商圏を一気にカバーすることで、相乗効果を狙っていく。
販売面では、春先には衣食住各分野が堅調に推移した。夏場以降は、寝具などの耐久消費財の買い替えを促し、増税前の需要を喚起した。また、差別化カテゴリーの惣菜や、中元等のギフト需要が好調で、百貨店からの客層を取り込み、地域シェアが高まった。一方、消費増税後に想定された買い控えに対しては、「毎日のくらし応援!ザ・値下げ350 品目」などによる集客策を打ち出すとともに、ハレの日商材や歳時企画などとの相乗効果を得るべく取り組んだ。
しかし、増税後の買い控えや、前期までの野球セールの反動もあって、第3四半期におけるイズミの既存店売上高は、前年同期比で0.6%減となった。売上総利益率はイズミ全体で21.9%となり前年同期に比べて0.1ポイント低下した。
コスト面では、新設店舗のランニングコストや人件費や広告宣伝費の増加により販売費及び一般管理費がイズミ全体で4.6%の増加となった。
小売周辺事業の営業収益は709億5300万円(1.9%減)、営業利益は34億4000万円(11.9%増)、その他事業の営業収益は40億9000万円(1.9%減)、営業利益は8億5100万円(0.3%増)。