アルビスnews|第3Q営業収益658億円・5.7%増も経常利益11億円・54.5%減
(株)アルビス(富山県射水市、池田和男社長)が、2020年3月期第3四半期の連結業績を報告した。
2019年4月1日~2019年12月31日の9カ月の営業収益は658億3300万円で、前年同期比5.7%増だった。しかし営業利益は7億3300万円(65.5%減)、経常利益は11億0900万円(54.5%減)、純利益は6億8100万円(62.5%減)だった。結果、増収大幅減益となった。
営業利益率は1.1%、経常利益率は1.7%。
同社グループは、「地域に根ざした一番店を創る」を第二次中期経営計画(第53期~第55期)の経営方針として、「お客様に満足していただける店づくり」「自立して考え行動できる従業員の育成」「バックシステムを活用した生産性の向上と業務改革」を重点施策に掲げ、今後の成長拡大に向けて取り組んでいる。
「お客様に満足していただける店づくり」への取り組みとして、地元商品の取扱いを増やすとともに、販売促進策として「アルビスの日」を企画し、ワンランク上の商品や同社が薦める商品の販売を強化した。また、2019年10月以降のキャッシュレスポイント還元への対応策として、毎週水曜日には全品5%値引きを実施したり、週末利用できる割引券を配布して、土・日曜日はポイント付与率をアップしたりするなど、お客の来店動機と購買意欲を高める取り組みを実施している。
消費者マインドの低迷、天候不順およびキャッシュレスポイント還元などの影響によって既存店の売上高が減少したが、前期に出店した姫野店と丸の内店が期初から寄与したこと、当期に出店した美濃加茂店、笠舞店(新店同様)、北安田店、および2019年4月から富山県南部を地盤とした(株)オレンジマート4店舗がアルビスの傘下に入ったことによって、営業収益は増加した。
しかし利益は6割以上の大幅減となった。既存店の売上高減少とプロセスセンターの製造原価増加の影響で、売上総利益の増加幅が小さかった。販売費、一般管理費も増加した。また、保有する銀行株式の投資有価証券評価損4400万円を計上した結果、四半期純利益も大幅減となった。
店舗展開では、2019年4月、北陸3県以外への初出店として岐阜県美濃加茂市に「美濃加茂店」を出店した。10月9日には、石川県金沢市に「笠舞店(旧パレット店)」を建替えオープン、10月25日に同社開発の商業施設イータウン白山のキーテナントとして「北安田店」を出店した。