松屋news|’20年商899億円2.9%・経常利益45.5%の減収大幅減益
(株)松屋(東京都中央区、秋田正紀社長)が2020年2月期の本決算を発表した。
売上高898億5900万円(前年比2.9%減)、営業利益9億6300万円(47.7%減)、経常利益9億9500万円(45.5%減)、純利益8億5600万円(37.7%減)の減収減益となった。
営業利益率、経常利益率ともに1.1%。
2019年度は松屋の創業150周年の節目の年だった。前3カ年計画の反省と成果を踏まえつつ、2019年~2021年の3カ年は中期経営計画「デザインの松屋」によって、目標を「デザインによる、豊かな生活。」であると定め、その実現に向けた重点施策に取り組んだ。
事業別の業績では、まず中核の百貨店事業の売上高は816億5000万円の2.6%減収、営業利益は10億1300万円の51.3%減益。
銀座店では、個性的な百貨店「GINZAスペシャリティストア」のさらなる進化を推進すべく、インターナショナルブティックの一部を改装し、海外ブランドの拡充を図った。
創業150周年記念事業として、創業記念日である11月3日を挟んだ3日間に「創業150周年記念 GINZA ANNIVERSARY 松屋の文化祭」を開催した。松屋ならではの各種イベントの開催、限定商品の提供を通して売上げの向上と来店の促進に尽力した。
浅草店では、入居する商業施設「EKIMISE」との相乗効果の発揮に取り組んだ。施設内を買い廻るお客の需要を取り込むプロモーション強化、浅草を訪れる国内外のお客への積極的な商品提案に加え、開店88周年を切り口とした各種施策による業績向上に尽力した。
飲食業の(株)アターブル松屋ホールディングスはブライダル、レストランを営むが、売上高は50億9000万円の2.1%減収、営業損失は1億2400万円で前年に比べて2400万円改善した。
ビル総合サービス及び広告業の売上高は54億3900万円の4.9%増収、営業利益は6000万円の13.6%減益となった。(株)シービーケーでは、主として建装部門とビルメンテナンス部門における受注が好調に推移し、売上高は増収となったが、原価や人件費の高騰もあり、営業利益は前年を下回った。