アークスnews|’20年2月期年商5192億円1.4%増収も経常利益16.2%減益

(株)アークス(札幌市、横山清社長)が2020年2月期の本決算を発表した。

売上高は、第3四半期から連結子会社となった(株)伊藤チェーンが貢献して5192億1800万円(前年比1.4%増)の増収となった。

しかし、前年度に発生した北海道胆振東部地震の影響による業績の反動減や継続的な人件費と物流費の増加に加え、販促強化やシステム稼働に伴う経費の増加などもあって、営業利益は121億1900万円(18.2%減)、経常利益は137億4600万円(16.2%減)の減益となった。純利益は経常利益の減少に加え、減損損失を計上したことから32.4%減の68億7000万円だった。

営業利益率は2.3%、経常利益率は2.6%。

昨2019年9月1日、東北地区におけるグループ展開のさらなる強化・拡大を図るべく、宮城県仙南地方を中心にスーパーマーケット9店舗を展開している(株)伊藤チェーンと株式交換による経営統合を行った。

一方、2014年6月からグループ最大の経営課題として新基幹システムに取り組んできたが、2019年10月1日店着納品分より本格的に稼働を開始した。これによりアークスグループの共通基盤として情報システムが統一され、これまで時間を要していた集計作業などが不要になり、日々リアルタイムでグループ全店舗の販売状況が確認できるようになった。

「アークスRARAカード」については、プリペイドカード入会キャンペーンなどを強化した結果、2月末の総会員数が1年間で8万人増加し、301万人となった。

店舗展開については、2019年3月に「ビッグハウスししおり店」〈運営会社(株)ベルジョイス〉を、11月に「スーパーアークス日吉店」〈運営会社(株)道南ラルズ〉と「ユニバース花巻桜木店」〈運営会社(株)ユニバース〉を新規出店した。また、4月に「ビッグハウス釧路店」を「スーパーアークス鳥取大通店」〈運営会社(株)福原〉として移転新築オープンしたほか、 (株)ラルズ5店舗、(株)ユニバース2店舗、(株)ベルジョイス4店舗、(株)道北アークス2店舗、(株)東光ストア2店舗の計15店舗の改装を実施した。

一方で「ベルプラス桜木店」〈運営会社(株)ベルジョイス〉を10月に閉鎖した。その結果、2月末のグループの総店舗数は、(株)伊藤チェーンの9店舗を加えて345店舗(北海道221店舗、青森県39店舗、岩手県69店舗、秋田県1店舗、宮城県15店舗)となった。

2月には(株)ユニバースが「ユニバース八戸食肉プロセスセンター」を新設・稼働し、一部店舗へ商品の供給を開始している。

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