ヤマナカnews|’20年3月期年商972億円0.1%増・経常利益13.8%減

中部地区でスーパーマーケットを展開する(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が2020年3月期本決算を発表した。

営業収益は971億5600万円(前年同期比0.1%増)だが、営業利益6億9400万円(7.7%減)、経常利益7億7100万円(13.8%減)、純利益3億5300万円(28.1%減)の増収減益だ。

営業利益率は0.7%、経常利益率は0.8%。

ヤマナカは、2022年に創業100周年を迎える。そこで、安定的に利益が出る基盤をつくることを目的に、2019年3月期を初年度とする中期3カ年計画を策定して、持続的成長に向けた構造改革に全社を挙げて取り組んでいる。

商品政策では、商品力の強化や差別化を図るため “ヤマナカならでは” の商品展開を推進した。たとえば、日配品や米飯類の製造・販売を行う連結子会社のサンデイリー(株)を活用したオリジナル商品の開発や、独自性の高いバイヤーいち押し商品の拡充、「フランテ」独自のこだわり商品の品揃えの充実などに取り組んだ。

また、お客の幅広いニーズや年代に対応した売場づくりを目指して、商品構成や品揃えの見直しを図った。具体的には、低糖質・高タンパク商品の拡充や冷凍食品の売場を拡大した。

販売政策では、電子マネー付きポイントカード「グラッチェプラスカード」のお得感や買物の楽しさを実感してもらえるような政策を実施した。ボーナスポイント商品の拡充、ビンゴスタンプラリーの開催、電子マネーチャージキャンペーンなどである。

店舗政策では、2019年7月に愛知県春日井市「追進店」を新設し、10月に愛知県豊田市「豊田陣中店」を建て替えた。両店では同一施設内に連結子会社プレミアムサポート(株)が運営するスポーツクラブをオープンした。また、2019年9月に名古屋市緑区「白土フランテ館」、愛知県知多市「アルテ新舞子」、2020年1月に名古屋市東区「白壁フランテ」の3店舗の改装を実施した。さらに、生産性向上の取り組みの一つとして名古屋市昭和区「安田店」など7店舗にセルフ精算レジを導入した。一方で、経営の効率化と収益性の改善を図るため、「陽なたの丘店」など3店舗を閉店した。

2021年3月期の営業収益は953億5000万円(1.9%減)、営業利益は6億円(13.6%減)、経常利益7億2000万円(6.7%減)、純利益3億6000万円(1.8%増)を見込むが、新型コロナウイルスの感染拡大により発生するさまざまな事象が同社グループの事業活動に及ぼす影響を現時点で見積もることは困難であることから、今後、必要に応じて業績見通しの修正を行う可能性がある。

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