関西スーパーnews|’20年3月期年商1262億円2.0%増収・経常利益10.4%増

(株)関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市、福谷耕治社長)が2020年3月期の本決算を発表した。

2019年4月1日~2020年3月31日の営業収益は1261億8400万円(前年同期比2.0%増)で、営業利益22億5400万円(13.4%増)、経常利益25億8200万円(10.4%増)、純利益16億8200万円(22.8%増)と増収増益だった。関西スーパーが回復基調に入ってきた。

営業利益率1.8%、経常利益率2.0%。

関西スーパーマーケットグループは3カ年中期経営計画の2年目として、「健康経営」「生産性向上」「教育」の3つの柱を掲げ、お客と従業員の「負」の解消を図る「ソリューション型スーパーマーケット」の実現に向けて全社を挙げて取り組んだ。

第1の柱「健康経営」では、従業員の生活習慣病予防を目的に特定保健指導を実施するとともに、従業員の健康増進を目的として簡単に野菜摂取の充足度を表示できる機器「ベジチェック™」を本社に設置した。

第2の柱「生産性向上」では、補充作業削減で効果のあるスライド棚や AI機能付き「フライヤーリフター」を導入したほか、セルフ精算レジを22店舗に、現金に触れずに精算業務ができるキャッシュリンクシステムを26店舗に設置した。「神戸赤松台センター」では、炊飯・米飯および野菜の加工商品の品目数を拡大することで店舗での作業削減を図った。

第3の柱「教育」では、6カ月間の実習期間を経て正配属した新入社員を対象に「新入社員教育プログラム」に基づいた職場への定着化を進めた。

地域との連携では、日常の買物に不便を感じている高齢者や体の不自由な人に商品を届ける移動スーパー「とくし丸」事業を4店舗で展開しており、3月末現在で稼働車両は12台となった。

また、お客がインターネットで注文した商品を兵庫県内の対象エリアに届ける「ネット関西スーパーらくらく宅配」を5店舗で実施している。

2019年4月に川西店(兵庫県川西市)を、10月に高槻店(大阪府高槻市)をリニューアルオープンするとともに、お客の買物環境や従業員の職場環境の整備を目的とした小改装を3店舗で実施した。

昨年4月から阪急阪神グループの共通ポイントカード「Sポイントカード」の取り扱いを全店舗に拡大した。

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