マツキヨnews|年商5906億円2.5%増・経常利益2.6%増の過去最高益

(株)マツモトキヨシホールディングス (千葉県松戸市、松本清雄社長)の2020年3月期は売上高5905億9300万円(前期比2.5%増)、営業利益375億6300万円(4.3%増)、経常利益399億8500万円(2.6%増)、純利益261億7600万円(4.6%増)の増収増益だ。売上げ、利益ともにすべて過去最高となった。

営業利益率は6.4%、経常利益率は6.8%。

事業別でも小売事業の売上高が5678億2000万円(前期比2.4%増)、卸売事業は194億8600万円(6.6%増)、管理サポート事業32億8600万円(4.4%増)と増収だ。

2020年3月期は戦略テーマとして「専門性×独自性による美と健康の地域貢献」「既存の枠にとらわれない新しいビジネスの創造」「企業価値を高めるグループ経営の高度化」の3つを新たに設定して取り組んだ。また(株)ココカラファインと経営統合に向けて資本業務提携契約を結むなど、将来を見据えたM&Aを進めた。

95店舗の新規出店に加え、改装による既存48店舗の活性化、プライベートブランド商品の構成比拡大、効率的かつ効果的な販促策の実行、そしてKPI(グループの重要業績評価指標)管理による経営の効率化など、打ち手が結果につながった。また近畿大学と「PB商品共同開発プロジェクト」を立ち上げ、産学連携となる新たな取り組みもスタートさせた。不採算店など32店舗を閉鎖したことで、3月末のグループ店舗数は1717店舗。

海外事業では、中華人民共和国における越境ECは順調な伸長を見せる。タイ王国での「マツモトキヨシ」は進出から4年を迎えて31店舗を展開する。スクラップ&ビルドにも取り組んだ。台湾では9号店をオープンした。ベトナム社会主義共和国ではロータス・フード・グループ(株)と「マツモトキヨシベトナムジョイントストックカンパニー」を設立して、1号店オープンに向けた準備を進める。また中華人民共和国香港特別行政区への進出も計画している。

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