オイシックスnews|20年3月期年商710億円・11%増/コロナ禍で宅配需要急伸

オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が2020年3月期決算を発表した。

売上高は710億4000万円(前年同期比11.0%増)、営業利益24億6700万円(6.7%増)。また、前期2018年10月1日にらでぃっしゅぼーやとの吸収合併によって純利益が大きく計上されていたことの反動によって当期純利益は7億9000万円(66.9%減)。

3月以降、コロナによる宅配需要が高まり、国内宅配事業を中心に当初予想から、売上高で約9億円、利益で2億5000万円の増加となった。

営業利益率3.5%。

Oisixの宅配事業売上高は358億2978万円(21.0%増)、セグメント利益は48億0136万円(19.0%増)の増収増益だ。定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」会員数は、前期末の20万5976人から、20年3月末には24万4740人と約4万人の増加となった。課題であった購買頻度も上昇トレンドに転換した。Kit Oisixを強化するための費用は段階的に低減されたことでセグメント利益は大きく増加している。とくに3月以降、コロナによる需要増により既存会員の客単価が増加している。

大地を守る会の宅配事業売上高は105億4111万円(3.3%減)、セグメント利益は15億3955万円(6.1%減)の減収減益。ターゲットであるシニア層に沿った商品・サービスの開発に注力した。会員数は4万0210人の前期から3万7188人と減少したが、ほぼ下げ止まったと同社ではみている。

らでぃっしゅぼーやの宅配事業売上高は、新規会員獲得を戦略的に抑制したことによって149億8091万円(16.9%減)、セグメント利益は26億6727万円(20.2%減)。上期で赤字受注の削減を完了し、下期はオペレーションの改善施策を実施した。

店舗事業、海外事業、卸事業等からなる、その他事業の売上高は99億6160万円(71.9%増)、セグメント利益は6億8959万円(0.1%増)。他社EC支援事業の伸長や米国のヴィーガンミールキットブランド「The Purple Carrot」の連結効果から大幅増収となった。

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