アスクルnews|’20年5月期売上高4004億円3.3%増・経常利益96%増

アスクル(株)(東京都江東区、吉岡晃社長)が2020年5月期の本決算を発表した。

売上高は4003億7600万円(前年同期比3.3%増)、営業利益が88億2100万円(95.1%増)、経常利益が86億5600万円(95.9%増)、そして当期純利益56億5200万円(前期は4億3400万円の当期純利益)と増収・大幅増益だ。

営業利益率、経常利益率ともに2.2%。

アスクルの中心的事業であるeコマースの売上高は3924億0600万円(3.0%増)、営業利益は91億8800万円(82.8%増)。

eコマース事業の主力分野であるBtoBの売上高は3290億7200万円で4.2%伸長した。アスクルで購入経験のない顧客がサーチエンジンで商品を検索した際に、アスクルのWEBサイトが上位に掲載される施策(SEO)を進めたことから、新規の顧客の利用が増加した。またビッグデータやAIを活用したWEBサイト上の検索機能の強化や、名前がわからない商品でも検索できる画像検索機能を追加したことが、顧客の購入点数・購入単価の増加につながった。

商品の種類別で見ると、店舗などで頻繁に利用される日用消耗品や消耗紙、オフィスで利用される飲料などの生活用品、注力分野である医療・介護施設向け商材、ロングテール商品を含むMRO商材(工場・建設現場などで使用される消耗品・補修用品等の間接材全般)の売上高が順調に拡大した。また定期配送サービスに衛生・介護用品、梱包作業用品、飲料を加えた。

BtoC事業の売上高は633億3400万円(3.0%減)。この事業に関しては、「LOHACO」における損益改善を最優先課題として取り組んだ。損益改善については、前期2019年1月に実施した「配送バー」改定や2019年7月から始めた「ひと箱eco」サービスといった構造改革の効果が表われ、売上総利益の上昇と売上高配送費比率の改善が進んだ。

さらに2019年10月にヤフー(株)の「PayPayモール」に出店した。新型コロナの影響からEC需要の高まりもあって、「PayPayモール」経由の売上高は伸長している。

ロジスティクス事業は、売上高が71億9700万円(前期比29.5%増)も、物流業務受託の準備期間に係る物流センター賃料などの費用負担があったことから、4億円(前期は営業損失5億1700万円)の営業損失である。

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