PPIHnews|6月主要5社既存店は0.5%減/ドンキ免税除くと増収・ユニー好調

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の6月度は、国内リテール主要5社の522店の既存店売上高が前年同月比0.5%減だった。全575店の売上高は102.4%。

生活必需品販売が堅調ななかで、気温上昇によって夏物季節商品への需要が高まったことなどから、休日数2日減や全国的な天候不順によるマイナス影響をカバーした。

㈱ドン・キホーテでは、訪日外国人の大幅な減少による免税売上高の「蒸発」が9.7%に相当しているが、免税売上高を除く国内既存店売上高は前年比100.3%(客数91.3%、客単価109.9%)と、前月に続きプラスで推移した。ただし免税売上高を含めた既存店売上高は90.6%(客数89.5%、客単価101.2%)。

緊急事態宣言の全面解除に伴い「巣ごもり消費」は縮小したものの、マスクやハンドソープなどの衛生関連の日用消耗品への需要は引き続き高い。また熱中症対策として扇風機や涼感商品が伸長している。また「スポーツ・レジャー用品」部門では、花火、バーベキューセット、自転車など屋外レジャー用品が伸長した。

ユニー㈱は引き続き好調を維持して、既存店売上高は109.2%(客数101.8%、客単価107.3%)。夏物需要を取り込むなど「衣料品」「住居関連品」は2ケタ増、「食品」も前年超えとなり、すべてのカテゴリーで売上高が大きく伸長している。春先からの巣ごもり消費の急増に伴い、2019年7月~2020年6月通期の既存店売上高は1.7%増で着地した。

6月は夏物を中心とした婦人向け衣料や肌着、靴下、ホームウェアや、洗濯や台所周りの雑貨・消耗品、炊飯器やホットプレートなどの家電製品、夏向けの寝具、パズルやTVゲームなどの玩具が、売上げに貢献しました。食品では、鮮魚、精肉、青果などの生鮮食品が好調に推移。また、炭酸飲料、麺つゆなどの調味料、乾麺や袋ラーメンなどの加工食品が伸長した。

UDリテール(株)が手掛けるダブルネーム業態転換店は、6月は1店舗。7月は、下旬に「ピアゴ香久山」(愛知県日進市)をダブルネーム店に改装する。また新規では7月17日に「ドン・キホーテアピタ宇都宮店」(栃木県宇都宮市/アピタ宇都宮店2階)に出店する。

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