PPIHnews|7月主要5社既存店は2.2%減/長雨と低気温で夏物苦戦
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の7月度は、国内リテール主要5社の521店の既存店売上高が前年同月比2.2%減だった。全579店の売上高は100.8%。
全国的に雨が降り続き、「令和2年7月豪雨」として甚大な被害をもたらした。統計開始以来、7月として最も多雨となり、日照時間は最も少なく、気温は低く推移した。
㈱ドン・キホーテでは、免税売上高の蒸発(押し下げ)8.2%は継続し、既存店売上高は97.8%(客数93.4%、客単価104.7%)と前年を下回った。
悪天候は来店数に、低気温は夏物商品の売上げにマイナス影響を及ぼした。屋外イベントの中止やレジャー自粛の動きがあったことから、外出のための消費は苦戦したが、食品などの生活必需品は好調だった。梅雨明けが遅れるなど、月後半になっても気温は上がらずに推移したが、日配品や酒類などの食品が牽引したほか、空気清浄機など感染拡大防止のためのアイテムが伸長した。また、公共交通機関の利用を避けるため、自転車が好調だった。
ユニー㈱は引き続き好調を維持して、既存店売上高は106.9%(客数99.3%、客単価107.7%)。衣料品は低気温によって夏物衣料が苦戦したが、住関連は、調理家電や寝具およびゲームなどの玩具が好調だった。また、食品はウチナカ需要を反映して、惣菜や酒類および菓子類が高い成長率を記録した。
UDリテール(株)が手掛けるダブルネーム業態転換店は、8月は1店舗。8月4日にアピタ掛川(静岡県掛川市)をダブルネーム店に改装する。また新規では8月21日に「ドン・キホーテ川越東口店(埼玉県川越市)を出店する。