AOKI news|第1Q 売上高262億円39.5%減・経常損失78億円の赤字
(株)AOKIホールディングス(神奈川県横浜市、青木彰宏社長)が2021年3月期第1四半期の決算を発表した。
売上高262億0400万円(前年同期比39.5%減)、営業損失75億6600万円(前年同期は営業利益2億2800万円)、経常損失77億6700万円(前年同期は経常損失1億2500万円)、四半期純損失64億2900万円(前年同期は四半期純損失2億8800万円)と赤字決算となった。
ファッション事業の売上高は、165億9500万円(31.4%減)、営業損失は29億4400万円(前年同期は営業損失3億9500万円)。
新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、4月7日の日本政府による緊急事態宣言発令に伴って、店舗の営業時間短縮や一部店舗での臨時休業を余儀なくされ、来店客数や単価が大きく減少した。
商品面では、新たなビジネススタイルに合わせた着回しやすいセットアップスーツやジャケットを提案するとともに、オンラインショップで抗菌・洗えるマスクの予約販売を開始した。また、オンラインショップの施策として、店舗とECの連携を強化するとともに、オンライン上でスタイリングの提案を行う「STAFFSTART」の運用を開始した。
店舗面では、ORIHICA(オリヒカ)のフォーマットで3店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため AOKI (アオキ) ブランドで2店舗を閉鎖した。6月末の店舗数は639店(前期末638店)となった。
アニヴェルセル・ブライダル事業の売上高は2億5300万円(95.5%減)、営業損失は13億2400万円(前年同期は営業損失3500万円)。
緊急事態宣言発令後、全施設において挙式・披露宴を見合わせていたが、6月1日から公益社団法人日本ブライダル文化振興協会からの「新型コロナウイルス感染拡大防止に関するガイドライン」に沿った対策を講じて結婚式のサービスを再開した。特別プランやオンラインウエディングなどの新プランを開発するとともに販促を強化した。しかしながら挙式・披露宴の延期などにより施行組数が大きく減少した。
エンターテイメント事業の売上高は90億2300万円(前年同期比32.0%減)、営業損失は35億2400万円(前年同期は営業利益4億6300万円)。
多くの店舗が4月、5月において臨時休業や営業時間短縮となり、通常の営業活動を控える結果となった。快活CLUBでは4月末から段階的に営業を再開するとともに、テレワーク・シェアオフィスといったビジネスニーズの増加に対応した「シェアリングスペース」としての利用を促進し、業態の進化を図っている。
店舗面では、シェアリングスペースの快活CLUBで27店舗、フィットネスジムのFiT24で5店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため5店舗を閉鎖した。6月末の店舗数は629店(前期末602店)。
不動産賃貸事業では、各事業の閉店店舗の賃貸を推し進めたことにより、売上高は9億7200万円(14.9%増)、営業利益は1億9500万円(60.1%増)となった。