ビックカメラnews|年商8479億円5.2%減・経常利益43%減/コロナ休業響く

(株)ビックカメラ(東京都豊島区、木村一義社長)が2020年8月期決算を発表した。

売上高は8479億0500万円(前年同期比5.2%減)、営業利益は120億6600万円(47.4%減)、経常利益は146億9000万円(43.2%減)、当期純利益は54億5000万円(前年同期比61.2%減)の減収・大幅減益だ。2019年9月に消費増税前の駆け込み需要後の反動減が続くなかで、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症発生による営業時間の短縮や臨時休業の影響が大きかった。

営業利益率は1.4%、経常利益率は1.7%。

ビックカメラでは、都心の昼間人口減少やインバウンドの激減も重なり実店舗の販売は低迷した。インターネット通販事業は、販売を大きく伸ばしたものの実店舗の低迷を補うには至らなかった。一方、都市近郊を中心に事業を行うコジマでは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に売上げを伸ばした。

また投資面では、インターネット通販事業の強化や店頭の表示価格が自動更新される電子棚札の導入などによる店舗のデジタル化を進めた。物流拠点ではロボットを活用した効率化にも取り組むなど、積極的なIT投資を行った。

2019年11月8日に「ビックカメラ所沢駅店」(埼玉県所沢市)、2020年2月7日に「ビックカメラ日本橋三越」(東京都中央区)を出店した。また、グループの家電と非家電の幅広い品揃えを、立地や客層を踏まえ集約した店舗形態の新店として、2020年6月1日に「ビックカメラセレクト六本木駅店」(東京都港区)を開店している。コジマは6月19日に、「コジマ×ビックカメライーアス沖縄豊崎店」(沖縄県豊見城市)など4店舗を出店している。また日本空港ビルデング(株)との共同出資会社のAirBIC(株)が、5月29日に「Air Bic Camera東京スカイツリータウン・ソラマチ店」(東京都墨田区)を開店している。

2021年8月期は、2021年春に予定している熊本県熊本駅北ビルへの新規出店などから、グループ全体の売上高は前年同期比5.7%増の8960億円を見込む。

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