PPIHnews|第1Q売上高4185億円2.4%減・経常利益12.0%増の減収増益
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が2021年6月期第1四半期の業績を発表した。
売上高は4184億7400万円(前年同期比2.4%減)、営業利益が232億0400万円(10.3%増)、経常利益が228億0600万円(12.0%増)、そして当期純利益が164億7000万円(31.3%増)で、第1四半期連結累計期間において過去最高益を更新した。
営業利益率5.5%、経常利益率5.4%。
ディスカウントストア事業の売上高は2861億9500万円(1.6%増)、営業利益は160億6500万円(8.0%増)。主力フォーマットのドン・キホーテは、長梅雨といった天候不順、新型コロナウイルス感染症の影響によるインバウンド需要の消滅やイベントの自粛、さらには2019年の消費税増税前の駆け込み需要の反動があったことから、既存店売上高が14.1%減となった。
また、ファミリー向けフォーマットのMEGAドン・キホーテは、地域密着型の価格設定やサービス対応などが顧客の支持拡大につながったが、新型コロナウイルスの影響もあって、既存店売上高は2.6%減となった。
総合スーパー事業の売上高は1123億7200万円(12.3%減)、営業利益は36億5700万円(27.7%増)。ダブルネーム店にフォーマット転換する店舗があることから、売上高は減少しているが、食品および住居関連品が好調に推移した結果、既存店売上高は4.3%増となった。
テナント賃貸事業の売上高は164億1300万円(8.2%増)、営業利益は39億5700万円(25.3%増)。ディスカウント事業の店舗数増加、稼働状況の改善などにより、好調に推移した。
その他事業の売上高は34億9400万円(8.3%減)、営業損失は9億5500万円(前年同期は1200万円の営業利益)。
(株)ドン・キホーテは埼玉県に「ドン・ホーテ川越東口店」を、新潟県に「新発田店」を新規に開設した。
UDリテール(株)は、ユニーとドンキのダブルネーム転換店として7月に「アピタ宇都宮店」の2階に「ドン・キホーテ アピタ宇都宮店」を開設した。
一方、事業効率改善のため、「ドン・キホーテ富士店」を含め3店舗を閉店した。
2020年9月末時点のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスグループの総店舗数は628店となった。
当第1四半期連結累計期間から、棚卸資産の評価方法について会計方針の変更を行っており、前年四半期については、遡及適用後の数値で比較分析を行っている。