ニトリnews|第3Qは巣ごもり消費で売上高12.2%・経常39.1%の増収増益
(株)ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)が2021年2月期第3四半期の決算を発表した。期間は2020年2月21日~2020年11月20日。
売上高5401億4600万円(前年同期比12.2%増)、営業利益1185憶4400万円(40.3%増)、経常利益1196億円8400万円(39.1%増)、四半期純利益767億2300万円(33.4%増)と2桁台の増収増益だ。
営業利益率は21.9%、経常利益率は22.2%。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う新しい生活様式が広がるなか、家具・インテリア用品に対する需要が増加し、消費増税前の駆け込み需要によって売上げが伸長した前年同期を大きく上回った。また、EC事業も売上げが大きく伸長した。
より原価率の低い商品への入れ替えや原材料の統一、生産工程の改善などによる原価低減活動に継続して取り組んだことで、売上総利益率の改善に繋がった。販売費及び一般管理費については、好調なECサイトの売上げによって通販発送件数が大きく増加したことから商品発送作業に関連する発送配達費や業務委託費が増加した一方で、緊急事態宣言期間中の店舗の臨時休業や営業時間の短縮などによって、売上げに占める人件費や賃借料、広告宣伝費の割合が大きく減少した。
主力の家具・インテリア用品の売上高は5303億6700万円で、12.3%の増収。
「Nウォーム」シリーズは秋冬向けの季節商品として好評を得ているが、その2020年モデルは吸湿発熱素材を使用した暖かさに加えて肌触りのよさにもこだわって、複数タイプを展開した。「もっちり」タイプのNウォームや、保湿性を高めた「しっとり」タイプのNウォームモイストなどだ。
成増店では前年度から新たなプロトタイプ(標準型)づくりに取り組んでいるが、商品分類、商品構成の整理、コーディネートシリーズ別の提案、プレゼンテーションの強化など、トータルコーディネートを楽しめる売場づくりを目指した。引き続き多様化する住まいのニーズに応えるため、成功事例を新店や改装店へ拡大していく考えだ。
One to Oneマーケティングは、第1にアプリ会員限定で商品購入時にポイントを追加付与するサービスを実施した。第2に、自宅の家具サイズや納品経路、設置スペースなどを空間認識して計測できるAR機能を搭載した「サイズwithメモ」を新機能として追加した。より便利で快適な買物環境の構築に努めたことで、アプリ会員数が大きく伸長した。
(株)島忠を完全子会社にするために、2020年11月16日から島忠の普通株式に対する公開買付けを開始した。
11月20日時点の国内店舗数は前年から22店舗増えて563店舗となった。また海外は、台湾で4店舗を出店した一方で、台湾で1店舗、中国で2店舗を閉店した。店舗数は台湾33店、米国2店、中国33店と合わせて68店舗となり、国内・海外の合計店舗数は631店舗。