ワークマンnews｜第3Q売上高22.0％増･経常利益21.4％増/PB比率6割へ

(株)ワークマン（群馬県伊勢崎市、小濱英之社長）が2021年3月期第3四半期の決算を発表した。

4月1日～12月31日の売上高は1176億9600万円(前年同期比22.0%増)、営業利益は201億3200万円(23.6%増)、経常利益は212億7700万円(21.4%増)、そして純利益は133億3600万円(22.9%増)の二桁増収・二桁増益だ。

営業利益率は17.1%、経常利益率は18.1%。

商品では、デザイン、機能、価格で訴求力を高めたPB(プライベートブランド)商品の開発に注力した。自己修復機能付きの「フュージョンダウン」や温度調整可能な電熱シートを搭載した「ヒーターベスト」などが幅広い客層に支持を得た。また、女性衣料は機能性・デザイン性を高めるとともに、ユニセックス対応アイテムを増やし、売上げ増に貢献した。これによりPB商品は1539アイテムとなり、チェーン全店における売上高構成比は59.6％で前年同期比8.7ポイント上昇した。

販売では、秋冬新製品発表会で雨や雪、強風など過酷な環境を再現した「過酷ファッションショー」を開催し、機能性をアピールしたほか、アンバサダーとの共同開発製品の訴求も行った。これにはテレビ放映やSNSなどへの掲載が客層拡大に奏功した。

店舗展開では、｢次世代店舗フォーマットの標準化」として新規出店店舗より売場面積、駐車台数を拡張した。また、ピロティタイプ店舗（１階駐車場・２階売場）の展開をスタートさせたほか、既存店舗の繁忙緩和やプロ・一般の双方の顧客満足度向上、更なる客層拡大を目的とした「＃ワークマン女子」を開店した。

ロードサイド31店舗、インショップ４店舗を新規出店し、スクラップ＆ビルド８店舗、ワークマンプラスへの改装転換を53店舗で行った。また、宮崎県への初出店により全47都道府県への出店を達成した。

12月31日時点の営業店舗数は、フランチャイズ店舗が前期末より23店舗増加して857店舗となり、直営店が11店舗増加して45店舗となった。47都道府県下に合計902店舗(ワークマンプラス269店舗)を展開している。