セキチューnews|コロナ特需で年商325億円5.8%増・経常利益188%増

ホームセンターの(株)セキチュー(群馬県高崎市、関口忠弘社長)が2021年2月期の本決算を発表した。

営業収益は325億1600万円(前年比5.8%増)、営業利益9億8900万円(110.9%増)、経常利益10億2300万円(87.8%増)、そして純利益が6億2600万円(116.9%増)と増収増益だ。

営業利益率は3.0%、経常利益率が3.1%。

セキチューは今期、コロナ禍での顧客の需要に応えるため、従業員のマスク着用や定期的な消毒の実施など、安全対策を最優先としながら営業活動を実施した。また衛生用品や「巣ごもり」関連用品等、幅広い部門で売上高が伸長した。

店舗政策としては、1店舗で「DIY・資材館」の増設を行った。また複数店舗で売場変更やトイレ、舗装の改修するなどの改装を実施した。

商品部門別でみていくと、「DIY用品」は金物・工具部門、園芸関連部門が好調に推移し、売上高は157億7700万円(7.9%増)。「家庭用品」は、日用品・家庭用品部門、家電部門が好調に推移し、売上高は107億7800万円(9.2%増)となった。「カー用品・自転車・レジャー用品」は、レジャー・スポーツ部門は好調に推移したものの、食品部門、文具部門、 灯油部門の販売が低調に推移し、売上高は49億7900万円(5.9%減)となった。「その他」の部門は、ダイソー部門の売上げ等が増加し、売上高は3億6900万円(11.0%増)だった。

セグメント別の業績では、ホームセンター事業が売上高319億0400万円(5.9%増)、セグメント利益は7億4500万円(242.0%増)。不動産賃貸事業は、新型コロナの感染拡大に伴い、テナントからの賃料減額要請に応じたことから、営業収入は6億1100万円(1.1%減)、セグメント利益は2億4300万円(2.9%減)となった。

次期の見通しとしては、複数店舗の改装等の設備投資を計画していることから、営業収益285億円(12.4%減)、営業利益2億円(79.8%減)、経常利益2億5000万円(75.6%減)、当期純利益1億円(84.0%減)を見込む。

ホームセンター業界は、新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」で売上高は伸長したが、業種業態の垣根を越えた顧客獲得競争は激化しており、依然として厳しい経営環境にある。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧