イオンnews|営業収益8兆6039億円・純損失710億円、過去最大の赤字

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)の2021年2月期連結業績は、営業収益が8兆6039億1000万円(前期比100.0%)、営業利益が1505億8600万円(69.9%)、経常利益が1388億0100万円(67.4%)となり、当期純損失は710億2400万円(前期より978億6300万円の減益)となり、過去最大の赤字だった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の一時休業や営業時間短縮、テナント専門店企業に対する賃料減免、経営効率改善のための在庫削減が利益を圧迫した。

GMS(総合スーパー)事業は、営業収益3兆695億1000万円(前期比100.0%)、営業損失156億8900万円(前期より229億1300万円の減益)となった。主力企業のイオンリテール(株)は営業収益が1兆9672億2400万円(前年比-10.3%)、営業損失218億8100円(前期差-275億6200万円)、経常損失293億円(前期差-272億9200万円)、純損失511億8600万円(前期差-524億5500万円)。

SM(スーパーマーケット)事業は、営業収益3兆2656億6900万円(前期比101.3%)、営業利益506億8700万円(235.7%)。

ヘルス&ウエルネス事業は、営業収益9565億9600万円(前期比108.9%)、営業利益415億3200万円(116.6%)。

コロナ禍で食品・生活必需品扱うSM事業とヘルス&ウエルネス事業は大幅な増益だ。一報で、GMS事業は4月に発令された緊急事態宣言に伴う外出自粛やテナントゾーンの営業休止の影響を受けた。体質改善策として在庫の削減に取り組み、売上総利益率は改善基調にある。経費削減を進めて収益性向上に注力した。

イオンフィナンシャルサービス(株)の総合金融事業は、営業収益4875億7200万円(前期比100.6%)、営業利益426億4800万円(60.5%)。

イオンモール(株)、イオンタウン(株)などのディベロッパー事業は、営業収益3270億1700万円(前期比87.9%)、営業利益357億3800万円(56.5%)。

イオンディライト(株)、(株)イオンファンタジー、(株)ジーフット、(株)コックスなどで構成されるサービス・専門店事業は、営業収益6423億2300万円(前期比86.3%)、営業損失176億9000万円(前期より222億1100万円の減益)。

イオンマレーシアとイオンストアーズ香港の国際事業は、営業収益4144億1300万円(前期比94.4%)、営業利益60億6800万円(同56.3%)。

総合金融事業、ディベロッパー事業、サービス・専門店事業、国際事業は営業休止や営業時間短縮の影響を大きく受けた。

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