天満屋ストアnews|年商695億円2.4減・経常利益14.8%増/大型店不振

(株)天満屋ストア(岡山市北区、野口重明社長)の2021年2月期決算は、営業収益が694億5700万円(前年同期比2.4%減)、営業利益22億9500万円(20.6%増)、経常利益23億8500万円(14.8%増)、四半期純利益7億9800万円(38.8%減)となった。

営業利益率3.3%、経常利益率3.4%。

小売事業の売上高は、611億5800万円(前年度比2.1%減)。

巣ごもり消費や在宅勤務などを要因に内食需要が高まり、食料品は堅調に推移した。一方で、コロナ禍で大型店舗の客数が減少し、衣料品や生活用品の需要が低迷した。

こうしたなか、新型コロナウイルス対策として、店内混雑緩和を目的に折込チラシの配布や大型イベントの自粛、営業時間の短縮、「おもいやり優先時間」の設定、QRコード決済の拡張および決済マネー事業者との共同キャンペーンによるキャッシュレス決済の推進など、安全に配慮した販売体制の構築に取り組んだ。

また、自治体による自宅療養者向け配食サービスへの協力や2020年3月に移動販売事業の拡大を目的としたとくし丸事業の子会社化を実施した。

3月には安定的な商品供給を目的に生鮮センター(岡山市南区)内に水産加工センターを開設。4月に東一宮店(岡山県津山市)の全面改装、7月に鴨方店(岡山県浅口市)を改装してホームファニシングストア「ニトリ」を導入するなど、既存店舗の活性化に取り組んだ。

6月には本部社屋の建て替えを行い、バックオフィスの最適化を目指し、フリーアドレス制の採用やデジタル化によるペーパーレスを推進するなど、効率的に業務を遂行できる環境を整備し、従業員の働き方改革を推進した。

惣菜等調理食品の製造販売を主とする小売周辺事業の売上高は、52億2700万円で前年比7.6%減少した。

2022年2月期の連結業績は、営業収益700億円(前連結会計年度比0.8%増)、営業利益24億5000万円(6.7%増)、経常利益24億円(0.6%増)、純利益11億円(37.8%増)を見込む。

 

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧