イズミnews|営業収益6798億円8.7%減も経常利益12.8%増と利益確保

株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)の2021年2月期は、営業収益が6797万7800万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は357億8100万円(12.2%増)、経常利益が360億7800万円(12.8%増)、純利益は230億5300万円(15.5%増)となり、減収増益だ。

売上高は前期比637億8200万円(9.0%)減少し、6456億円7200万円。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発出を受け、大型ショッピングセンター業態「ゆめタウン」内の専門店の休業を実施した影響が大きい。またその後の来店客数の減少も響いた。

一方で在庫圧縮とロス削減に努めたこと、荒利益率の低い専門店の売上げが減少し、相対的に荒利益率の高い直営部門の売上構成が高まったことで売上総利益は、1474億6700万円(前期比86億3600万円減)となり、売上高対比では22.8%と前期に比べて0.8ポイント上昇した。

営業利益は前期比38億9200万円(12.2%)増加し、売上高対比は5.5%と前期に比べて1.0ポイント上昇した。

販売費及び一般管理費は、前期比133億1700万円(8.4%)減少の1457億9100万円。広告宣伝費や人件費が減少したことと、前期の新設・増床店舗および既存店のリニューアルに係る創業経費が減少したことから、売上高対比では22.6%となり前期に比べて0.2ポイント上昇した。

売上高対比経常利益率は5.6%と前期に比べて1.1ポイントアップ。

小売事業の営業収益は6599億7700万円(前期比8.7%減)、営業利益は312億1700万円(17.3%増)。ゆめタウンの減少を食品スーパーマーケット業態の「ゆめマート」が補いきれず、減収だ。既存店売上高は、前期比で10.3%減。ただし衣料品を中心に仕入計画を見直し、在庫を圧縮。広告宣伝費では折込みチラシやポイント施策の対象を見直し、販促効果を維持しつつコスト総額を引き下げることで、利益額を確保した。

小売周辺事業では、金融事業の(株)ゆめカードにおいて、電子マネー「ゆめか」とクレジットカードの新規会員獲得、そして主力店舗「ゆめタウン」などの入居テナントをはじめとした外部加盟店での取り扱いを拡大することで、収益の拡大を図った。「ゆめか」の累計発行枚数は前期末の811万枚から852万枚にまで増加した。また飲食事業のイズミ・フード・サービス(株)の営業収益は947億8600万円(前期比0.2%減)、営業利益は34億5800万円(20.5%減)と、コロナの影響を大きく受けた。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧