PPIHnews|第3Q売上高0.2%増・経常利益14.7%増の過去最高益

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の2021年6月期連結累計期間(2020年7月1日~2021年3月31日)の業績は、売上高が1兆2681億9600万円(前年同期比0.2%増)、営業利益668億8800万円(12.6%増)、経常利益675億4700万円(14.7%増)、四半期純利益452億3400万円(20.0%増)となり、過去最高益を更新した。

営業利益率、経常利益率ともに5.3%だった。

2021年2月、誕生から12年でおよそ3900アイテムを展開してきたドン・キホーテのプライベートブランド(PB)「情熱価格」を刷新し、顧客と一緒につくる「ピープルブランド(PB)」を創造していくことを発表した。ブランド刷新の具体的な戦略としては、顧客の率直な意見を取り入れて「共創サイクル」を実現するためのプラットフォームとして、ダメ出しを募集する特設サイト「ダメ出しの殿堂」を開設した。さらに「情熱価格」のロゴマークを変更するなど、さまざまな施策を実施した。

ディスカウントストア事業の売上高は8686億7000万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は452億3800万円(26.1%増)。ダブルネーム店舗はこの事業領域に入る。

主力業態ドン・キホーテは、天候不順や新型コロナウイルス感染拡大の影響によるインバウンド需要の消滅やイベント自粛の長期化によって、既存店売上高成長率は10.9%減となった。また、ファミリー向け業態のMEGAドン・キホーテにおいても同様の影響があったが、地域密着型の商品構成や価格設定、サービス対応などが顧客の支持を得て、既存店売上高成長率は0.6%増となった。

総合スーパー事業の売上高は3423億9300万円(9.5%減)、営業利益は140億1500万円(6.8%増)。ダブルネーム店に業態転換する店舗があることから売上高は減少しているが、食品および住居関連品が好調に推移した結果、既存店売上高成長率は3.8%増となった。

(株)ドン・キホーテでは、関東地方に3店舗「MEGAドン・キホーテ武蔵浦和店(埼玉県)」「ドン・キホーテ川越東口店(埼玉県)」「ドン・キホーテ セブンパークアリオ柏店(千葉県)」、東北地方に1店舗「ドン・キホーテ五所川原店(青森県)」、中部地方に3店舗「ドン・キホーテ栄三丁目店(愛知県)」「ドン・キホーテ新発田店(新潟県)」「ドン・キホーテ信州中野店(長野県)」、近畿地方に1店舗「MEGAドン・キホーテ山科店(京都府)」、四国地方に1店舗「ドン・キホーテ松山大街道店(愛媛県)」を開店した。

また、2020年11月には、同年2月にPPIHグループに加わった橘百貨店が運営する「ボンベルタ橘」をリニューアルし、宮崎県内最大級の売場面積を誇る「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」としてグランドオープンした。

UDリテール(株)は、2020年7月に「ドン・キホーテ アピタ宇都宮店」を開店した。また、ドン・キホーテがもつ時間消費型の店舗づくりとユニーのノウハウが有機的に結合するダブルネーム業態転換店6店舗を開店した。ユニー(株)は、2021年3月にユニー初のスーパーセンター型ディスカウントストアとなる「パワースーパーピアゴ富士宮店」をオープンした。

ドン・キホーテが9店舗、UDリテールが7店舗、ユニーが1店舗を新規出店し、事業効率の改善、賃貸契約満了のため6店舗を閉店したことから、3月末のグループ総店舗数は、国内583店舗、海外54店舗の合計637店舗となった。

テナント賃貸事業における売上高は464億8300万円(4.4%増)、営業利益は104億9800万円(0.1%減)。ディスカウントストア事業の店舗数増加や稼働状況の改善によって好調な売上高となった。

通期は売上高1兆7000億円(1.1%増)、営業利益800億円(6.1%増)、経常利益790億円(5.9%増)、当期利益530億円(6.2%増)を見込む。

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