ジョイフル本田news｜年商1325億円6.1％増、経常利益128億円20.6％増

(株)ジョイフル本田（茨城県土浦市、細谷武俊社長）が2021年6月期の本決算を発表した。

売上高1324億9900万円（前年同期比6.1％増）、営業利益115億0600万円（25.2％増）、経常利益127億7300万円（20.6％増）、当期純利益89億8500万円（17.9％減）。純利益は、前事業年度の抱合せ株式消滅差益、燃料事業の事業譲渡益などを特別利益として計上したため、このような数字となっている。実質的には増収増益だ。

営業利益率8.7％、経常利益率9.6％と利益率も高い。

ジョイフル本田は今期、中核事業の競争力を強化するため、グループ内の組織再編を行った。2021年3月に非連結子会社の(株)ジョイフルアスレティッククラブの株式の一部をスポーツクラブ「ゴールドジム」を運営する(株)THINKフィットネスに譲渡した。また、4月には同じく非連結子会社の(株)ジョイフル車検・タイヤセンターの全株式を、自動車整備事業等を展開する(株)オートバックスセブンへ譲渡した。

店舗展開としては、「本田屋」フォーマットの店を2店舗オープンした。本田屋は「職人の店」をコンセプトに、工具、金物、作業服等のプロユースに対応する専門店として事業展開している。

営業面では、高付加価値商品の推奨販売や、商品グループ・部門をまたいだ関連商品販売など、売場・売り方の見直しを図った。また販促面ではSNSを活用したイベント情報の配信などで集客を強化した。売場でもホームセンター15店舗にデジタルサイネージを設置し、ホームページやSNSと連動させた販促強化を実施した。

これらの施策に取り組んだ結果、同社の今期の売上高は前年を大きく上回った。売上総利益は前年度に比べ69億600万円増加して418億4600万円（同比19.8％増）、売上総利益率が3.6ポイント改善し31.6％となった。

商品グループ別の売上状況は以下の通り。

「住まい」分野の売上高は、前年に比べて139億1100万円増加し、673億6000万円（同比26.0％増）となった。 2020年3月21日に吸収合併で承継したリフォーム事業部は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で受注が大きく減少したが、前年比較では計上期間の違いから124億9900万円の増加となった。

「生活」分野の売上高は、前年に比べて63億2200万円減少し、651億3800万円（同比8.8％減）となった。ガソリン・灯油は前年度の事業譲渡によって108億1800万円減少した。デイリー・日用品は前年度の消費税増税の駆け込み需要に加え、新型コロナウイルス感染拡大によって発生したマスクや消毒液等の販売増加、外出自粛要請に伴う買いだめ需要による販売増加があったため、それらの反動で減少した。