オイシックスnews|第1Q売上高279億円20.7%も営業利益6.1%減

オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、髙島宏平社長)が2022年3月期第1四半期の決算を発表した。

売上高は279億1100万円(前年同期比20.7%増)、営業利益は19億5000万円(6.1%減)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)は23億1600万円(4.2%減)、四半期純利益は12億9300万円(9.3%増)となった。

営業利益率は7.0%。

新型コロナウイルス感染症の収束が見えないなか、引き続き食材宅配サービスの需要は増加傾向にある。同社グループは、食を支えるインフラ企業として安定的なサービス提供を最優先の経営課題として捉え、十分な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組んでいる。また、コロナ禍で顧客の家庭での食の在り方が大きく変化するなか、「健康・免疫意識の高まり」「家庭での食事頻度の増加」など新しいニーズに対して、価値提案が出来るよう迅速なサービスを提供している。

「Oisix」事業は売上高141億4500万円(25.6%増)、セグメント利益20億5700万円(13.1%減)。
継続的な食品宅配の需要の高まりに伴って購買頻度が堅調に推移している。さらに主力商品であるKitOisixの売行きが好調に推移している。これらによって売上高は増加した。一方、セグメント利益はコロナ特需で大幅に増加した前年同期の利益に比べて減少した。

会員数は、前連結会計年度末の2021年3月末の30万8899人から、2021年6月末には33万3850人へと増加している。

「大地を守る会」事業は売上高33億1400万円(8.9%減)、セグメント利益5億7500万円(9.6%減)。
手軽に野菜を摂取できる商品やサービスの開発強化などを進めたことで、当初計画に対して売上高は順調に推移したが、前年同期のコロナ禍でのイレギュラーな増加に対してセグメント利益は減少した。

会員数は、前連結会計年度末の2021年3月末の4万5307人から、2021年6月末には4万5196人へ微減した。

「らでぃっしゅぼーや」事業は売上高43億3100万円(8.3%減)、セグメント利益5億8400万円(35.0%減)。
料理を楽しみたい世帯を主要ターゲットとし、“料理を通じて日々の暮らしが楽しくなる”をコンセプトとした商品サービスの開発を進めている。当初計画に対して順調に推移したが、コロナ禍で大幅に増加した前年同期の売上高、セグメント利益に比べて減少した。

会員数は、2021年3月に開始した新サービス「ふぞろいRadish」を活用した新規獲得が好調に推移し、前連結会計年度末の2021年3月末の6万2751人から、2021年6月末には6万5320人へと増加した。

「Purple Carrot」事業は売上高28億4200万円(71.8%増)、セグメント利益5億4900万円(402.6%増)。
Purple Carrot は米国で、ヴィーガンに特化したミールキットの宅配事業を展開している。新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、現地の食品宅配への需要が継続的に高止まりしている。その影響で会員数が大幅に伸長した結果、売上高、セグメント利益ともに大きく増加した。

その他事業はソリューション事業、店舗事業、海外事業(Purple Carrotを除く)、卸事業から成る。売上高33億7300万円(73.0%増)、セグメント利益3億6300万円(65.2%増)。

食品宅配需要が増加したことで、他社のEC支援(ISETANDOOR、dミールキット)などのソリューション事業が順調に推移した。また、前年同期に新型コロナウイルス感染症のマイナス影響を受けた店舗や保育園などの卸事業の業績が回復・伸長したことによって、全体では売上高・セグメント利益ともに大幅に増加した。

通期は売上高1050億円(4.9%増)、営業利益50億円(33.0%減)、当期純利益30億円(40.4%減)を見込む。

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