アークスnews|第2Q売上高2913億円3.2%増・経常利益18.8%減

(株)アークス(北海道札幌市、横山清社長)が2022年2月期第2四半期の決算を発表した。

売上高2912億5000万円(前年同期比3.2%増)、営業利益83億7300万円(19.4%減)、経常利益92億5300万円(18.8%減)、四半期純利益59億8900万円(21.4%減)。

都市部の店舗売上げが堅調に推移したことに加え、4月14日に、栃木県下を中心に食品スーパーマーケット31店舗を展開する(株)オータニが加わったことで売上げは伸長したが、販促費を中心に販管費が増加したことで減収となった。ただし売上高と利益については予算を上回って進行している。

営業利益率2.9%、経常利益率3.2%。

アークスでは食品スーパーマーケットの将来像も見据え、「リアルとテクノロジーの融合」を意識しながら、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを通して、業務改革と組織改革を進めている。2021年1月に組織化した「DX(ディーエックス)推進委員会」では、2019年10月に本格稼働した新基幹システムの利活用や好事例の水平展開を図り、販売力の強化と業務の効率化に取り組んでいる。具体的には、動画による操作マニュアルの作成やグループ全店舗の販売分析資料の共有など、グループ横断でデータマイニングの深掘りを進めている。

また多様な決済ニーズに対応するため、アークスRARAカードの会員コードのバーコード化や、プリペイドカード決済のスマホ連動、カードポイントのチャージ金額への転換など、アークスアプリの機能強化にも取り組んでいる。デジタルマーケティングに向けた人員増強を図り、推進プロジェクトの設置も進めている。

ネットスーパーについては中核企業である(株)ラルズでは「アークス オン ラインショップ」のオープンを10月に予定している。札幌市と石狩市の一部を含む約22万世帯を対象に生鮮食品、惣菜を含む食料品、雑貨や衣料品、さらに店頭で扱っていない商品の取り寄せサービスなどを準備中だ。

店舗展開では4月に(株)福原の「フクハラ本別店」、6月に(株)東光ストアの「ディナーベル北大前店」、7月に(株)ユニバースの「ユニバース三沢堀口店」を改装した。また7月に(株)ベルジョイスのビッグハウス青山店を「スーパーアークス青山店」へ、8月に(株)ラルズのラルズマート発寒店を「スーパーアークス発寒店」へ業態転換している

4月14日に、栃木県下を中心に食品スーパーマーケット31店舗を展開する(株)オータニが新たにグループ入りしたことで、アークスグループの店舗展開地域は北海道・東北地方から北関東地方へと広がり、総店舗数は375店舗となった。

 

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