キャンドゥnews|第3Q551億円0.1%増/感染拡大で通期業績下方修正

(株)キャンドゥ(東京都新宿区、城戸一弥社長)の2021年11月期の第3四半期業績は、売上高551億2000万円(前年同期比0.1%増)、営業利益10億1300万円(26.4%減)、経常利益10億7000万円(25.8%減)、四半期純利益2億9900万円(38.5%減)と、増収ながら経常利益はマイナスとなった。

営業利益率1.8%、経常利益率1.9%。

売上高に対する原価率は、前期期中に導入した他価格帯商品や出店強化を進めるFC店の売上構成比が上昇したことにより、前年同期比では、0.1ポイント増の61.8%となった。

キャンドゥグループは、2021年11月期からの3カ年中期計画「Next3」を掲げている。1年目となる今期は「顧客満足度」を追求し、お客の目線による「商品」と「店舗」のブラッシュアップを重ね、確実な品揃えと快適で利便性の高い買物空間の提供に取り組んでいる。また、他価格帯商品のラインナップの拡充、契約形態の多様性による積極的な出店やリニューアルも行っている。

店舗については、「お客様の期待に応え続ける店舗づくり」を軸に、店舗における「品揃え」「接客」「利便性」の向上に努めた。また、品揃え面では、POSデータと本部情報を活用し個店ごとの品揃えと在庫量の最適化を推進した。接客面では、目指す接客の在り方を明確化し、全店に浸透させる教育体制の基礎作りに努めた。利便性の面では、決済手段の拡充を図り、パートナー企業との協業による出店を推進してきた。

出店戦略では、大手法人企業とのフランチャイズ契約等による出店と商業施設・路面店を主軸として進めた新規出店数は直営店(委託店含む)43店、FC店42店の85店舗、退店が43店舗となり、8月末の店舗数は1141店舗。内訳は直営店(委託店含む)733店舗、FC店401店舗、海外FC店7店舗。

直営店売上高は473億7800万円(構成比率85.9%、0.7%減)、FC店への卸売上高69億7700万円(構成比率12.7%、5.6%増)、その他売上高7億6400万円(構成比率1.4%、4.7%増)と、直営は減収だがFC店への卸部門が好調だった。

11月末で本決算を迎えるキャンドゥだが、第3四半期発表と同時に、連結業績予想を、売上高が741億円から736億円(前期比0.7%減)へ、営業利益16億9200万円を11億2800万円(33.3%減)へ、純利益17億7200万円を12億0200万円(32.2%減)へと下方修正した。

全国的な天候不順に加え、東京五輪の無観客開催に伴う外出自粛、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるインバウンド需要の減少および度重なる緊急事態宣言延長が利益を押し下げる要因だとしている。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧